2009/09/15

気象データについて

よく、過去の気象データを眺めています。仕事柄というのもありますが、個人的に調べ物するときにも使っていたりします。まぁ、個人的に気象データを見ている人は少ないでしょうが。

が、いまいち気象庁のデータは使いづらい。ぼんやり眺める分には良いけど、分析で使うにはデータが散在しているし、WEB経由でしかアクセスできないので、なかなか面倒。

というわけで、気象庁にアクセスして適当にデータを抽出してcsvファイルにするアプリを書いた。

取得対象入力→URL生成→対象ページ取得→必要な項目のみ抽出→書き出し

とっても簡単。I/Fも日時指定(開始、終了)と観測点とデータ種別ぐらいしか要らないので、初めてコードを書く、という人にはちょうど良いんじゃないでしょうか。

で、書いた後に発見。



quoted from:気象庁 | 著作権・リンク・個人情報保護について

利用上の注意について

当ホームページは、通常のブラウザで閲覧することを前提に各種情報を掲載しております。自動巡回ソフト等による、定期的、自動的な気象データの収集等は、サーバーに負荷がかかる等の理由から、原則としてご遠慮いただいております。ご理解お願いします。


あー・・・。

まぁ、その、定期的では無いですし、サーバー負荷もあんまり掛からないとは思いますが、なるべく使わないことにします。

というか、気象データって、もう少し簡単にアクセスできるようにして欲しいですね。需要無いんですかね?CD-ROMは出版されるのが遅いんですよねぇ。

2009/09/12

フェイルセーフも

入り口だけじゃなくて出口側でも、失敗しそうなときに警鐘を鳴らすシステムは出来ないものですかね。

quoted from:安定した金融システムには厳しい規制が必要=米財務長官 | Reuters

[ロンドン 5日 ロイター] 米国のガイトナー財務長官は5日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議閉幕後の記者会見で、安定した金融システムを確保するためには規制を強化する必要があり、銀行の報酬などの問題の解決を市場に委ねることはできない、との考えを示した。

ガイトナー長官は「改革の道筋となるべき中核の基準や原則ではかなり広範囲な合意がなされたと思う」としたうえで「その進め方についてコンセンサスができるか金融安定理事会(FSB)に検討してもらう」と述べ、高い報酬をもらった銀行家による過度にリスクをとる行動が金融危機の一因との認識で一致していると指摘した。

 

まぁ、そりゃ一因ではあるでしょうけど。。。問題の本質でしょうか。

確かに、機関投資家は、自分の背負えるリスクの限度を遙かに超えてリスクを取っちゃうんでしょうね。失敗したって、一応ルールを守っていれば、クビ程度ですしね。(ちゃんとした手順を踏んだ上でも、損害賠償請求される可能性がある、というのなら話は別でしょうが)

そういう暴走を防ぐために、取締役が設定されていて、で、法律上では、かなり厳しく損害賠償請求されてしまうので、「あんまり無茶せんといてな」と「取り締まる」はずです。

。。。だったのですが、はて、そのシステムは機能していたんでしょうか?

報酬制限すると、リスクを取らなくなる、といえばそうかもしれませんが、リスクを取らないのも問題ですよね。必要な投資が行われなくなりますしね。

重要なのは、リスクとリターンの関係が見えるかどうか、だと思うのです。

どうも、「皆同じようなことしているんだから大丈夫だろう」という理屈は、それは理論でも何でもなくって、単なる精神安定剤や顧客に対する言い訳として使いやすい、というだけだと思うんですよね。赤信号は、やっぱり何人で渡ろうが危険なんです。今回の危機は赤信号が遠めで見えるような気がするけど、見ないことにした、というところでしょうか。

なんにせよ、もう少し、「人を脅す」だけでなく、スキームとしてより安全かつ健全なシステムは何か、というところを、、、、きっと議論していますね。素人がそう思うぐらいですから。(^^;)

2009/09/11

人の知恵を借りる系サービスのクリティカルポイントは?

アイデアだけは随分昔からありましたね。

quoted from:idthis:友の力を借りてそれが何かを調べよう

ときどき、一体これは何だろう、という物に遭遇することがある。iPhoneで写真を撮ってアップロードすると、みんなが回答してくれて、どれが一番いいかを投票で決める。そのサイトのURLをTwitterの知り合い全員に送って一枚加わってもらう、というのはどうだろう。idthisをざっと説明するとそういうことになる。これは、以前betaworksでchartbeat(私がここで紹介した)とfiref.lyを作ったBilly Chasenが開発したシンプルなサイトだ。


というか、エデンシステムを思い出した。お、URLがジュイスじゃないか。高貴なる者の務めですか。

エデンシステムと聞いて、こっちを思い浮かべた方は、あとでスカイプで友達申請します。

まぁ、冗談はさておいて。

結局、iPhoneのように「常時接続」だからこそ、使われるようになってきたという訳で、アイデアを実現するためには、タイミングと実現可能性が重要、ということですね。(これはまだまだ成功しているとは言い難いですが)

とはいえ、正直、入力が面倒臭いと思うんですよね。PhotoShareも最初は面白がって使っていましたが、面倒臭くて使わなくなりました。私がものぐさ過ぎるだけかもしれませんが。

こういう、「みんなの知恵を借ります」というネタはよく出てくるんですが、結局クリティカルマスを超えないと効果が無い←効果が無いと人が集まらない→人が集まらないと効果が出ない→やったね、永久機関だ!となり、はてどうしたものか、となってしまいます。こんなところにも宇宙の法則が。

CookPadなんかも、サイト開設して10年経ってますから、最初の7年ぐらいはかなり辛かったんじゃないでしょうか。いつから、グッドサイクルが回り始めたんでしょうか。

私は、「つくレポ」が「そこそこアテになる」レベル辺りから利用者が増えてきたんじゃないかな、と妄想しています。

Amazonも最初の15年ぐらいは、ずっと赤字状態でしたが、今や本のセールスでは世界一ですからね。どこがクリティカルポイントだったのでしょうか。

まぁ、これは、1500円以上送料無料、が日本では転換点だったんでしょうね。アメーリカだとどうなんでしょう?

私は、本のレビューが「そこそこアテになる」ぐらいのレベルになってから、利用率が上がってきたんじゃないか、と妄想しています。(後で調べようと思います)

これって、PCの普及率、ネットの普及率、リテラシの全体的な向上、という操作不可能な外部環境の影響も大きいと思うんですよね。

Amazonも、よく投資しようと思いましたね。いつか、こんな時代が来ると信じてたんでしょうか。

個人的には、ここら辺の仕組みをもう少し整理したいと思っています。

思っているだけです。

2009/09/02

twitterの有効(?)な利用法

iPhone ユーザーは結構使っている人が多いと思われるTwitter ですが、こういう利用だと良いですね。


quoted from:Twitter×iPhoneのススメ - EC studio 社長ブログ

Search Engine Strategiesというイベントに参加していましたが
同時に5つのセッションが行われているのですが、もちろん体は
一つしかありませんので一つしか参加できません。

しかし、それぞれのセッションに参加している方が
Twitter上でリアルタイム中継しているのです。

SES in San joseのTwitterリアルタイム中継
※日本語しか出ない場合はページ右下で言語を英語にしてください。

自分のセッションが期待以下だったりすると、この中継をみて
あっちの方がおもしろそうだと思ったら移動してみたり、
今回参加できなかったあらゆる国の人が中継されている内容に
ついてコメントしてきたり、その場にいないにも関わらず
セッションの内容についてネット上で同時にディスカッションされています。

こういう使い方だと、その場の「勢い」みたいなメタ情報が手に入りそうな気がするのでとても良いのではないでしょうか。

個人的には、掲示板やチャットなど比べて入力の手間が少し楽なところと、長文が打てないところ、が良いのではないかなーとか思っています。あと2Stepぐらいは省けそうな気もします。

2009/09/01

インデックスとGoogleデスクトップサーチ

最近(といってもここ3年ほどだけど)やたらとパワーポイントで提案資料を書くことが多い。一日の半分はパワポで資料を作っている。あと半分もドキュメントを書いているから、日がな一日ドキュメントを書いている。かれこれ一ヶ月以上ソースコードを一行も書いていない。これは、間接業務が増えたからだけど、それはまぁ、さておくとする。(本当は、大問題で、かつ最近の企業の”良く聞く問題”なのですが、まぁ、それはまた今度考えることにします)

で、これだけドキュメント作業が多いと、色々と作業効率化を図りたくなる。パワポで資料を作っているときの私の作業配布時間は、計測したわけでは無いが、3割調べ物、3割絵を描く、3割考え事、1割妄想、といった具合である。

で、絵を描く、ってのが結構時間を取っているんだけど、これは過去の情報資産があるとかなり短縮できる。なので、素敵なスライドを見たら、「これファイル頂けませんか?参考にしたいので」と言っては、”絵”を集めている。そうすると、手元に有用な絵が沢山溜まってきて、絵を描く手間がかなり省けて、考え事により集中できるようになる。

で、問題は調べ物の方。

問題1。過去の経緯を調べる、なんてことが多々あるのだけど、これは基本的に私(資料作成者)以外にはできない。なぜかと言えば、ストーリーに合致するような情報を探すための”インデックス”が自分の頭の中以外には無いからだ。

これは人に聞くときもそうで、”こういうストーリーを考えているんだけど、これと似た事例や過去の経緯について纏めた資料を持ってない?”と聞いて、相手がうーん、うーん、と頭の中をサーチして、電球マークが頭上に浮かんで、ああ、アレだアレならいいかも、うん、あれ?あの資料どこにやったっけ?えーと、、、

と、非常に時間がかかる。しかも、最初にヒットしたヤツは、あまり使えないことも多い。

当然、こうなることが多いので、「面倒だから、これこれこういう資料を適当に作っといて」となる、というか頼まれることも多い。結果、資料を沢山作る羽目になる。

これはイカン、と思って、よし、資料を共有しようということで、共有サーバに、過去の資料をぶち込んで、「どこそこにファイルを沢山置いてるので、見ると良いよ」と言ってみたが、案の定というか当然の結果ながら、誰も見ない。そりゃそうだ、見るわけがない。

資料を読むということは、膨大な資料をサラサラと読んでいって、自分の頭の中にインデックスを作成する、ということなんだけど、そんな面倒な事をやる理由がない。分からないことは人に聞けばいい、なぜ私が理解しないといけないのだ、である。実にごもっとも。Goto問題1

結果、今まで通り、分からないことは人に聞いて、というか、そいつに資料を作るように頼む、のである。つまり、私だ。私は、最近、名刺に「雑用係」とでも書こうかと思うことがある。もしくは「社内向け説明資料作成係」でも可。本当に、コレ、会社の利益に貢献してるの?売上げ上がってる?コスト下がってる?利益率改善してる?ブランド価値向上してる?

失礼失礼。ついつい愚痴が。

まぁ、そんなわけで、意味のインデックス化を行うようなデスクトップツールを作成して欲しい。Googleさん、よろしくお願いします。


と、ここまで書いて思いついた。私がGoogleデスクトップで検索している、キーワード組み合わせを、極限られた他のユーザーと共有したい。そうすると、私のインデックスサーチ方法が分かるんじゃないかな。それは、欲しい情報を探すときの有力な手がかりになりそうなんだけど。どうだろう?

でもなぁ、結局、他人に振るだけだから、情報共有の意味が無いんだよなぁ。暗黙知を形式知にしたところで、そこに読む”人間”が居なければ、そもそも”知”には意味が生じないよね。困ったな。いずれ役に立つと信じて生きていけばいいのか。

僕自身のインデックスサーチがより効率化されるような仕組みを考えないとね。正直自分が書いた資料を探すだけで一苦労です。

さすがトヨタさん抜け目がない

記事を読んで、そう思ってしまった。穿った見方だろうか。

quoted from:トヨタ、仕入れ先の設備メーカーの人員受け入れ:日刊工業新聞

トヨタ自動車は、仕入れ先の設備メーカーの人員を200―300人規模で受け入れる。すでにグループ会社の設備メーカーなどから数十人規模で受け入れており、これを順次拡大する。販売が好調なハイブリッド車「プリウス」の生産ラインなどで受け入れる。トヨタの設備投資抑制で、設備メーカーは新規設備の受注が激減していた。トヨタは従業員受け入れにより、人員が余剰となっている設備メーカーを側面支援していく。


トヨタは強か(したたか)だと思う。

当然、受け入れる人員は「余剰人員」では無いはずだ。そういう要求をしていると思う。僕が人事部であればそうする。

同時に、派遣法への対応としてのテストも兼ねているんだと思う。「余剰」になれば、戻す。僕であればそうする。人件費の固定費化は避けなければならない。中国での販売を強化することを考えれば、そうせざるを得ない。

そして、設備メーカーは背に腹を変えられないから、でもエース級を出すと自分も困る、ということで、悩んで悩んで、「ソコソコ」の人材を引き取ってもらうのだろう。

当然、側面支援の意味合いも大きいと思う。足下が崩れると困るのはトヨタ自身だということはよく分かっている。だから、生かさず殺さず。これが強者の基本戦略。トヨタは基本に忠実だ。この点は好意が持てる。

と、想像してしまった。
どうも勘ぐり過ぎのような気がする。もっと、素直に記事を読んでもいいと思う。

皆が思っていても言わなかったこと

例の「薬剤のネット販売規制」について、裁判で憲法違反として争われるようです。

ケンコーコムの社長はずいぶん腹が立っているようで、

「誰もが思いつつも敢えて誰も口にしない」

ことを言っています。

quoted from:「重大な憲法事件」、医薬品ネット通販規制行政訴訟の初公判 | 情報・通信 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

また「へき地で医薬品を販売するための特例販売業という制度がある。指定されたへき地以外で販売すれば脱法行為だが、実際にはこの許可を取った事業者が新聞広告を出し全国に医薬品を通信販売している。厚労省はこのような通信販売を規制していない。結局、安全は大義名分でしかなく、天下り団体や政治献金の多い団体を優遇するご都合主義の規制をしているに過ぎない」(阿部氏)と主張した。


まぁ、これだけあからさまだとねぇ。例の委員会のメンバーと略歴を見ると一目瞭然ですしね。困ったものです。

あまりにもあからさま過ぎて、

「え?これって言っていいの?これだけの無茶を通しているんだから、既に利害関係者で話はついてるんじゃないの?」

と思っていたのですが、どうやらネット勢はハミられていたんですかね。

厚生労働省も結構優秀な人材が揃っているハズですので、こうなることは十分に想定していたと思いますので、まだ何か隠し球を持っているのかもしれませんね。