最近(といってもここ3年ほどだけど)やたらとパワーポイントで提案資料を書くことが多い。一日の半分はパワポで資料を作っている。あと半分もドキュメントを書いているから、日がな一日ドキュメントを書いている。かれこれ一ヶ月以上ソースコードを一行も書いていない。これは、間接業務が増えたからだけど、それはまぁ、さておくとする。(本当は、大問題で、かつ最近の企業の”良く聞く問題”なのですが、まぁ、それはまた今度考えることにします)
で、これだけドキュメント作業が多いと、色々と作業効率化を図りたくなる。パワポで資料を作っているときの私の作業配布時間は、計測したわけでは無いが、3割調べ物、3割絵を描く、3割考え事、1割妄想、といった具合である。
で、絵を描く、ってのが結構時間を取っているんだけど、これは過去の情報資産があるとかなり短縮できる。なので、素敵なスライドを見たら、「これファイル頂けませんか?参考にしたいので」と言っては、”絵”を集めている。そうすると、手元に有用な絵が沢山溜まってきて、絵を描く手間がかなり省けて、考え事により集中できるようになる。
で、問題は調べ物の方。
問題1。過去の経緯を調べる、なんてことが多々あるのだけど、これは基本的に私(資料作成者)以外にはできない。なぜかと言えば、ストーリーに合致するような情報を探すための”インデックス”が自分の頭の中以外には無いからだ。
これは人に聞くときもそうで、”こういうストーリーを考えているんだけど、これと似た事例や過去の経緯について纏めた資料を持ってない?”と聞いて、相手がうーん、うーん、と頭の中をサーチして、電球マークが頭上に浮かんで、ああ、アレだアレならいいかも、うん、あれ?あの資料どこにやったっけ?えーと、、、
と、非常に時間がかかる。しかも、最初にヒットしたヤツは、あまり使えないことも多い。
当然、こうなることが多いので、「面倒だから、これこれこういう資料を適当に作っといて」となる、というか頼まれることも多い。結果、資料を沢山作る羽目になる。
これはイカン、と思って、よし、資料を共有しようということで、共有サーバに、過去の資料をぶち込んで、「どこそこにファイルを沢山置いてるので、見ると良いよ」と言ってみたが、案の定というか当然の結果ながら、誰も見ない。そりゃそうだ、見るわけがない。
資料を読むということは、膨大な資料をサラサラと読んでいって、自分の頭の中にインデックスを作成する、ということなんだけど、そんな面倒な事をやる理由がない。分からないことは人に聞けばいい、なぜ私が理解しないといけないのだ、である。実にごもっとも。Goto問題1
結果、今まで通り、分からないことは人に聞いて、というか、そいつに資料を作るように頼む、のである。つまり、私だ。私は、最近、名刺に「雑用係」とでも書こうかと思うことがある。もしくは「社内向け説明資料作成係」でも可。本当に、コレ、会社の利益に貢献してるの?売上げ上がってる?コスト下がってる?利益率改善してる?ブランド価値向上してる?
失礼失礼。ついつい愚痴が。
まぁ、そんなわけで、意味のインデックス化を行うようなデスクトップツールを作成して欲しい。Googleさん、よろしくお願いします。
と、ここまで書いて思いついた。私がGoogleデスクトップで検索している、キーワード組み合わせを、極限られた他のユーザーと共有したい。そうすると、私のインデックスサーチ方法が分かるんじゃないかな。それは、欲しい情報を探すときの有力な手がかりになりそうなんだけど。どうだろう?
でもなぁ、結局、他人に振るだけだから、情報共有の意味が無いんだよなぁ。暗黙知を形式知にしたところで、そこに読む”人間”が居なければ、そもそも”知”には意味が生じないよね。困ったな。いずれ役に立つと信じて生きていけばいいのか。
僕自身のインデックスサーチがより効率化されるような仕組みを考えないとね。正直自分が書いた資料を探すだけで一苦労です。