2009/12/10

書籍紹介:技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか

★★★☆☆

読んだ最初の感想。「とにかく分かりづらい。読みにくい。ページ数が多い。」

最初に言い訳すると、私の読解力が非常に低い、というバイアスがかかっている可能性が高い。まぁ、個人的な感想なので、私はそう感じた、というだけの話です。

 

言葉は平易、一つ一つの事例も、分かり易い視点で読み解かれている。斬新というか安易というか思い込みというか、とにかく理解が簡単な視点では切り取られていると思います。

が、全体を通してみると、分からない。一つ一つの事例は正しいように思えるが、体系的に纏まっていないので、全体で何が言いたいのか、構造的に何が問題なのか、が分からない。自分で考えろ、ということなのかもしれませんが。。。

あと、数字が殆ど出てこない。グラフも無い。マップも無い。

やたらと、「・・・と、思います。」「・・・と、思うのは私だけでしょうか。」という表現が出てきて、読んでいて「この人、ちゃんと裏を取ってるのかな。まさか、ただの思い込みなんじゃ。。。」と不安になる。「えー、それ本当なの?ちゃんと調べたの?」と、疑う点が沢山でてくる。ちゃんと、数字で裏付けを取って欲しい。

重ねて言いますが、一つ一つの事例は、それぞれ正しく、分かり易くとらえていると思います。特に問題点の指摘は、正しく指摘していると思います。

が、解決案が、なんというか、思いつきに見えてしまうんですよね。例えば、全体を俯瞰して、こんな解決案もあるし、こんな解決案もある。その上で、こういう視点とこういう視点から、この解決案がベターです、というのなら納得しやすいのですが、全体像が見えないのでなんとも。

あと、問題点が「経営の課題」なのに、具体的解決案が「知財戦略」に落ちている辺りも、すこし論理の飛躍があるように思えます。ちなみに、経営の課題に対して、三位一体の経営、を説かれていますが、正直、「三位一体の経営」は聞き飽きた感もあります。三位一体の経営なんて、抽象度があまりにも高すぎて、具体的にどういうフレームで考えるの?となったときに、課題解決策に落とせないんですよね。今までの経験上。私の知識と経験値が不足しているだけかもしれませんが。


quoted from:技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか - 池田信夫 blog

前にも書いたように、イノベーションの本質はフレーミングだから、プラットフォームをつくった者が勝つのは当然だ。それは要素技術に分解できない「ゲシュタルト」としてリーダーが構想するもので、各部署のコンセンサスではできない。そのとき最大限にオープンに見せながら、コアの部分は特許や著作権で守るのが賢明な戦略である。「DRMをやめよう」といいながらFairplayを外部にライセンスしないスティーブ・ジョブズなどは、こうした「見せかけオープン戦略」の代表だろう。そういう狡猾なリーダーが、日本にも必要なのだ。

 

そう。私も、イノベーションはフレーミングだと思っています。価値を生み出すところを見つけ出すもしくは、そのような仕組みを作るのが重要、と。では、そのような人材なりスキームなりを作り出して行くには、「三位一体の経営」から一歩進んで、具体的に何をしていくべきなのか、を全体を俯瞰した上で、ぜひ詳細に書いて欲しいところです。


2009/12/05

国益と科学技術


(自称)技術者として端くれとして、例のあの件について思うこと。

quoted from:「次世代スパコン・プロジェクト」論争で分かったこと - 産業動向 - Tech-On!

今後の課題

11月25日付で「ネイチャー」に科学技術予算の仕分けについて「官僚主義への批判と科学者に反論の機会を与えるべき」といった論調の記事が出ている。様々な批判はあるが、私はこの仕分け調査が科学技術政策にとって大きなプラスになると思っている。

(1)まず、今まで官僚が非公開で決めていた科学技術プロジェクトを公開の場で議論し、科学技術プロジェクトに対する関心を高めたこと
(2)そして、科学(文部科学省)と利用(経済産業省)が別々になっている官僚機構の縦割りの弊害が見えたこと

である。

今後、これらの問題に対応するため、大型科学技術研究プロジェクトを統括する総合科学技術会議のあり方を見直す必要があるだろう。メンバーについても同様である。ただ権威者がずらりと並べればいいというわけではない。産業界のみならず、納税者、若手研究者、ハイテク・ベンチャーなど色々な意見を汲み取る仕組みが必要だ。例えば『「次世代スパコン・プロジェクト」がダメ出しされたわけ』のコメント*の中で「そんな巨額を投じなくともPS3を5000台買ってきて並べればスパコンができるかも」といった話が出てくる。こうした柔軟な発想ができる組織でなければならないと思う。

* Annexへのログインが必要です

さらに、大型科学技術プロジェクトにおいては、国際的な連携をもっと重視するべきではないかと考える。アメリカのスパコン研究開発も巨大化しており、一国だけでは担いきれないとの意見も出ており、カーネギーメロン大などは国際プロジェクト化を進めている。このような動きにきちんと対応しなければ、また「ガラパゴス諸島」になってしまうのではないかと心配だ。日本が国際プロジェクトに乗らなければ中国が乗るだけとの話も聞こえてくる。

もう一つは、省庁で分断されている研究プロジェクトを統括して推進する仕組みづくりであろう。いずれも、新政権の大きな課題である。

 

私の感想は、「まぁ、1000億はちょっと高いだろうけど、この分野は投資しておいた方がいいんじゃないの?」と思っています。

というよりも、文科省の説明が非常にマズイという気がします。

「1位を目指します!」って言えば、「何のために1位を目指すの?」って質問が来るのは当たり前で、それに対して、説得できそうな答えを用意していなかった、というのは、ちょっとマズイですよね。どこの省庁も、慢性的に人手不足、と聞いていますが、ここはマンパワーを集中しなくてはならない局面だと思いますが。

5分ほどで考えた自分なりの説明ストーリーは以下です。ちょっと脇が甘いですが。自分ならこんな感じで説明するかなー、と思います。

「この分野は将来の日本にとって重要。概算の投資とリターンはこんな感じ。メリットとデメリットをまとめた星取表がこちらです。さあ、どれを選びますか?別に止めるなら止めてもいいけど、優秀な人材は某国に取られちゃうし、後でめっちゃ損しまっせ?いやいや、そこでね、実は解決案が三つほどございまして。。。ちょっと、お時間頂いてもよろしいですか?」

「まず、これまでの資金投資に無駄があったことを認める。これとこれについては、明らかに投資に対するリターンが低い。今後は詳細検討する必要がある。ただし、大きな流れとして、これこれこういう分野では、既に○○方式では限界が来ており、特に今後規模の拡大が想定される○○の市場領域にとっては、研究開発のツールとして非常に重要となることは明白である。しかしながら、この開発領域において、我が国が世界において、どのポジションを目指すべきかの議論が必要であり、○○委員会の設置を検討している。開発のシナリオとしては、松(1000億投資-完全自前)、竹(500億投資-状態維持)、梅(200億投資、最低限)の三種類を検討している。それぞれメリットとデメリットはこれこれである。なお、完全に自国での開発を諦めた場合は、○○国からの購入ということになり、10年間で○○○○億ほどの経費が掛かることになると考えられる。」

みたいな感じですかね。なんか、胡散臭いですが。

個人的には、この手の開発って、多分ゴールが無くて、延々と競争が続くので、一位になること、というよりは、チャンスやタイミングがきたら首位に躍り出ることが可能なポジション取りをしておく、というのが重要かなと思います。そのためにも、なんというか、短期的、長期的両方のビジョンが必要だと思うんですよね。なんとなく、この方向ぐらいでいいと思うので。どうにも、それが無いような印象を受けるんで、「お前何も考えてないだろ?」と仕分け人に思われたんじゃないですかね。

Edyがやろうとしたこと

この発想は、、、

quoted from:iPhoneを端末にクレジットカード課金ができる―Twitterの開発者、Jack DorseyのSquare、ベータ開始

Squareは携帯電話を端末に利用して誰でも簡単かつスピーディーにクレジットカードによる支払いを受けられるにするためのサービスだ。クレジットカードを専用の小さなカードリーダーに挿して滑らせると、読みとられたデータはマイクロフォン・ジャックを通じて携帯に転送される。カードをスロットに滑らせる動きで発電してカードリーダーの電源を得ている。カード情報はマイクの入力回路を通じて携帯に送られる。下の写真でも分かるが、カードリーダーはiPhoneとAndroid(少なくとも最近発表されたDroid)の両方で利用できる。

Paypalなみの手軽さで誰でも物理的クレジットカードによる支払いが受けられるようになるわけだ。Squareとの契約も利用料金も必要ない。顧客はSMS、メールでレシートを受け取る。



あったかもしれない。でも、実現方法として結構面白いような気がします。これって、「人と人の小銭のやりとり」もカードで決済可能になる、ということですよね。カード決済がなかなか入っていけなかった少額取引への導入となるか、否か。

Edyにも同じ機能があります。小銭を人に渡すことが可能です。が、正直面倒臭い。一回しかやったことがないです。それに、デバイスとしてかなり低額で導入できるのもウリなんでしょうかね。面白いなぁ。

2009/11/28

新聞の再定義

なかなか面白いですね。

quoted from:産経新聞iPhoneアプリ上でインサイトが走る--電通などが広告配信実験:マーケティング - CNET Japan

電通ヤッパと組んで、電子新聞や電子雑誌における新たな広告配信手法を開発した。動画広告の配信や電子クーポンの配布、企業サイトへの誘引などができるという。

例えば本田技研工業の広告では、広告枠の中でハイブリッドカー「インサイト」が回転し、新聞紙面上を走り回る。その後に登場するボタンを押すと、GPS情報から取得した最寄のディーラーを地図で表示するほか、電話での問い合わせや資料請求できるようにする。また、より詳細な情報が掲載されている企業サイトへも誘導する。

また、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの新聞広告では、新しく配給する映画「2012」のプロモーション・ムービーをそのまま動画で視聴できるようにし、最寄の映画館情報や、公式サイトへのリンクも表示する。

 

産経新聞iPhone版での広告 本田技研工業の広告
広告配信画面 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの広告


ヤッパが絡んでいるところを見ると、細かい技術的なところも面白そうではあるのですが、基本的には、WEBの広告マーケティングと同じですよね。

ただ、違うのは、コンセプトとしてあくまでも「新聞」であること。ネタとしては、未来的な描写(バックトゥザフューチャーの2020年の新聞とか)やファンタジー的な描写(ハリーポッターの「日刊予言者新聞」とか)として、「動く新聞」というのは新しくは無いのですが、「電子ペーパー」はちょっと違うなぁ、とも思っていたんですよね。「これ、ディスポーザルには向かないなぁ」と。

そういった訳で、iPhone が電話でありながら、情報端末として定義されたように、技術だけではなく、それがどのようなコンセプトで実現されるべきか、というのが、重要になってきているのかな、と最近感じる次第です。(まだ、コレが成功するとは限らないのですが)

なぜ、そのようになってきているのか?を考えてみるのは楽しそうです。

2009/10/30

よく分からないという不安

亀井さんが何をしたいのかが分からない。

quoted from:郵政マネー、市場は亀井担当相/斎藤社長の「寝技」警戒 | Reuters

今回の人事では、社長交代に加えて郵政出身者が取締役に就いた。これを受けて、「郵政OBが復権して古い企業体質に戻るのではないか」(同)との懸念もくすぶる。リスク資産投資の積極化に向けて、民間金融機関から人材を迎え入れて現在の運用体制が構築されてきただけに、人事が運用体制に与える影響を見極めたいとする市場参加者は少なくない。日本郵政が保守的な運用姿勢を鮮明にした場合、郵政マネーが国債管理政策に組み込まれるとの見方も出ている。

そうしたことが現実に起これば、日本売りにもつながりかねない。為替市場では「日本郵政が国債投資を強化して財政の受け皿となり、財政拡大に歯止めがかからなくなれば、円売り材料になるとの受け止めもある」(バークレイズ銀行・チーフFXストラテジストの山本雅文氏)との声が出る。



郵政と財務OBを据えたことで、あんまり詳しくない私でも「あー、ネゴネゴするための人事かな。以前のやり方に戻すのか。」と思ったぐらいで、やっぱり国債の引受先ですよね、と誰もが思う。

しかし、やりたいことはまぁ、行動から推測したとして、「なぜそんなことをするのか?」が浅学な私にはどうにもよく分からない。

モラトリアムは、やり方は極端すぎるが、意図は分からなくは無い。中小企業の資本体力が低下していることは分かっているし、そこを支援しましょう、というのなら、まぁ、それもそうだな、と思う。

でも、郵政政策の揺り戻しについては、意図が分からない。

まぁ、中小企業支援というのも分からないではないが、それこそ郵貯を使う理由が無い。あんな大金、国内に投資する先があるのかしら。しかも、かなりリスクが高いでしょうし。

たしかにゴールドマンに資金運用をやらせるのには抵抗があるかもしれない。でも、それこそ監視していればいいだけのことで、こちら側としては、「雇った以上は、きっちりリターンを出せよ」と利用すればいいだけの話と思うんですが、どうなんでしょう。利害が一致すれば、それで事足りる、とはならないのでしょうか。

大体、今まで二人でしたっけ?ちょっとソースは忘れたので嘘かもしれませんが、たかだか数人で郵貯の資産運用していたんですよね。そんなもん、国債買う以外に何もできないでしょうよ。で、それはあまりにも無駄だ、ということで民営化されたと思うのですが、さて国営方向に戻すことで、有効活用が図られるんでしょうか。

うーん。やっぱりよく分からない。

郵便事業については、民営化でも国営化でも個人的にはどちらでもよいです。リターンと公平性のバランスを見てやってください。個人的にはベースは民営化で、産業の無い地方では、効率重視、という訳にもいかないでしょうから、そこは別途やり方を考える、で方向性はいいと思うのですが。細かい議論はあるとは思いますが。それこそ知恵を絞らなければならないことでしょうね。

2009/10/28

ロジックと嘘

ずいぶん古いネタでいまさらですが。

quoted from:「2と1は等しい」 数学界で論議

「2と1は等しい」 数学界で論議

2と1が数学的に等しいことを証明したとされる論文が数学界で話題になっている。今年1月に提出された1ページにも足りない小さな論文だが、いまだに反証できておらず、このままでは数学の根本条件そのものにぐらつきが生じる可能性もある。


今回の論文は2と1が等しいという、一般的な通念とは大きく異なる結果を示しており、万が一この論文が正しいということが証明されれば、ユークリッド幾何学の根本を揺るがす大きな一石となることは間違いない。

いわゆるひとつのジョークというやつですね。プログラムをやってる人や代数幾何の授業をまじめに受けていた人は瞬時に気づくと思います。

ゼロ除算はそもそも未定義なので、4行目の式から5行目の式へは移行できない、ということですね。

こういうあからさまに結果がおかしい「2=1」みたいな結論も、それっぽくロジックを組むと、それっぽく見えてしまうあたりが、人を騙すときのミソなんですかね。

会社で仕事をしていると、こういう理論をよく見かけるんですよね。結論は明らかに間違っているのに、そこまでのプロセスに間違いがあることを認めない、というか疑わない、という事態がよくあります。

結論が明らかに間違ってたら、そりゃ、そこに行くまでの間にどっか間違いがあるんとちゃうのん?と普通に私は思うのですが、上の例のように明確に指摘できないことも多いものです。で、指摘できないから間違っていない、という論理展開、という悲しいスパイラル。

2009/10/22

書評 「子どもの最貧国・日本」

いろんな人に読んで欲しい本です。読むととても憂鬱になりますが。

quoted from:子どもの最貧国・日本 学力・心身・社会におよぶ諸影響 山野良一著 | 書評 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン

子どもの最貧国・日本 学力・心身・社会におよぶ諸影響 山野良一著


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OECD26カ国を対象にしたユニセフの調査「子ども貧困リーグ」で、日本は2000年時点で7人に1人が貧困で10番目に子ども貧困率が高い。国内の経済状況を考慮すれば、その後もさらに厳しい数字になっていることは想像に難くない。実は子どもの貧困は先進国でも大きな社会問題で、各国政府はさまざまな対策を講じている。しかし日本の政府は無策であるばかりか、貧困の存在すら認めようとしないという。

著者は米国の児童保護局でも働いた経験を持つソーシャルワーカー。現場での体験や海外のデータ(日本には子どもの貧困に関する調査データがない)を基に、「貧困大国」となりつつある日本の現状に警鐘を鳴らす。


 

本書では、データを提示→各国との比較→統計的な処理→解釈

という、割とまっとうな理論展開されており、いわゆる「論文」を普通の人が読みやすいように「読み物」としようと努力したように見える。とても読みやすい。

とりあえず、読んだ私は現状を認識したのだが、個人的に何ができるのか、というと、まぁ、この本を薦めるぐらいしかできない。ので、紹介。

久しぶりに書籍を読んで、「憂鬱」というか「申し訳ない気持ち」になった。某先生が「知らないことはそれだけで罪なんだ」と言ってたことを思い出す。

知らなくて、知ろうとしなくて、ごめんなさい、と誰に言うでもないけど思う。

もちろん、同情も憐憫もそれこそ、大きなお世話なんだろうけど、それでも、やっぱりこの状況、つまり日本の貧困の実態はどうにかしないと、非常にマズい気はする。特に、日本の片親家庭(主に母子家庭と考えられる)の貧困率は50%を超えていて、その高さは、ある種異常事態であること、これだけでも知っておかなくてはならない。

知っていれば、視点がもっとぐっと、具体的になると思う。

知らなければ、話にもならないんだと思う。

例えば、世の中では、母子加算の復活に種々の議論、やれ賛成だ、やれ反対だ、だのがあるけど、日本の貧困問題の実態は、そもそも、そんなレベルの話ではない。

「もうお米が無いけど、これからご飯どうしようか・・」という人の周りで「この食材は健康にいいんですよ」「いやいや、それはあまり効果が無いという説もあります」「あまり安く売ると、転売する奴も出てきますから」なんてしたり顔で議論しているようなもので、なんというか、そう、まったくお話にならない。

そういう意味で、一律のこども手当て給付、という施策は、なんとも無駄で馬鹿馬鹿しくて、そして小馬鹿にしている。

やるべきことをやる、それだけなんだろうけど。

2009/10/20

UIの必要性

それが「競争優位性」になるのなら、積極的に投資するべきとは思います。

quoted from:身近な手本ほど、人は見逃す - 産業動向 - Tech-On!

“機能むき出し”のテレビ・リモコン

テレビのリモコンは、全ての機能が物理的にむき出しになっている。つまり、機械が保有している機能が、ほぼすべてボタンとして表出しているUIなのだ。人間は、機械を操作するために、それぞれのボタンの意味を覚えなければならず、ボタンの数が増えるほどに苦労が増える。

 

実は、ここが疑問だったりします。私自身も、テレビやHDレコーダのリモコンは余りにもあんまりなUIだなぁと、10年来思っていますが、果たしてそう思う人は大多数なのでしょうか?

テレビは耐久消費財とはいえ、随分とコモディティ化した製品、、と思います。(まぁ、まだまだ開発の余地は沢山あるとは思いますが)

で、コモディティであれば「大多数が求める機能」が優先されてしかるべきでしょう。一部のマニアのための機能は、オプションで出すべき、、かなと思います。

家庭では、私は東芝製のHDレコーダーを使用しているのですが、UIについてはまぁ、50歩100歩でしょうか。でも、機能のバージョンアップがあって、その分は別料金だったんですよね。で、ネット経由で機能をダウンロード→インストールという感じでして、こういう体系もいいなぁ、と思った次第です。

何が言いたいかというと、テレビリモコンもオプションで別売りでもいいんじゃないかなー、と思うんですよね。それこそ、iPhoneとかでいいんじゃないでしょうか。iPhoneアプリとして高機能リモコンを販売して、WifiなりBluetooth経由でコマンドを送る、ような。

 

quoted from:身近な手本ほど、人は見逃す - 産業動向 - Tech-On!

iPhoneのUIは、非常によくできているといわれている。直感的な操作性と同時に、時と場合に応じて機能を出し分ける仕組みがうまく取り入れられていることが大きな理由の一つだろう。だが、これが究極ではないと私は思っている。

私はUIの進化には、まだ先があるとにらんでいる。それが、ユーザーに助言を与え、教育するコーチングの概念を含んだUIだ。iPhoneは、その豊富な機能や面白さをユーザーに理解させていくプロセスが、設計概念に含まれていないのだ。

お手本は身近なところに

コーチングの概念を入れたUIのヒントは、とても身近なところにある。家庭用ゲーム機とそのソフトだ。ゲームソフトのUIは、ネット業界のUIに比べ、20年近く先を行っていると思っている。

例えば、ドラゴンクエストのようなロールプレイング・ゲーム(RPG)では、キャラクターがあるレベルにならないと使えないコマンドがあり、それはゲームを始めたばかりの時には見えない。ゲームを進めて行くうちに、キャラクターが成長し、あるレベルに達すると必要な機能が使えるようになる。

 

概ね同意なんですが、その理屈がそのまま家電に適用できるかなー、というのも疑問です。ゲームにおいてはユーザビリティというのが、割と市民権を得た評価項目かなー、と思うのです。何せ、マウスもキーボードも使えない、十字キーと数個のボタンで、色々遊ぼうと思うと、ユーザビリティのプアさはそのままストレスにつながりますしね。ゲームでストレスというのは、致命的でしょう。

でも、テレビにそれを求める人はマジョリティなんでしょうか?、という話です。これがどうもよく分からない。みんな不満には思ってそうな気もするけど、同時に、どうでもいいと思っている人が大多数のような気もするんですよね。
 

少し脱線しますが、ちょっとコストの話をしてみます。

まぁ、この手のUI機能をのっけるなんて話は良く出てくるし、iPhone的なUIはアイデアレベルでは、たくさんあって、試作品レベルなら、いくつかあることを知っていますが、製品化された、っていうのはほとんんど無いんじゃないでしょうか。私が知らないだけかもしれませんが。

で、それにはメーカーの理屈がありまして。

1円2円単位でコストダウンに心血を注いでいる家電製品に、WifiやらBluetoothのっけて、コストが上がったとして、「で、売り上げはどれだけ伸びるの?」という話になるんですよね。

製品にも因りますが、メーカー製品の原価は大体20%程度ですので、コストが1割アップしたら、売り上げ(単価x数量)が5割以上増えないとお話にならない、という訳です。

例えば、売価5万円の製品で、コストが1000円上がったら、単価を55,000円に設定して、で売上数量がそこそこ増える、ぐらいの「魅力」が無いと、実装する意味がないんですよね。

そこにいくとですね、UI開発にもう少し投資しましょうなんて話を開発サイドに持っていくと、

「で、そのUIを実装して、売り上げはどれだけ増えるの?以前や他社と比べて何がどれだけ良くなるの?」→「売り上げ予想はできませんが、ユーザーのニーズがあることは確かです」→「リターンが数値で見えないものに、投資はできない。他にやらなければならないことは山ほどある。」

と、いう会話になるんですよね。つまるところ、UIの魅力は数値化が難しいんです。色々手法はありますが、それが「売り上げ増」につながる、とはなかなか言えないし、まして、

「A社の同等製品に比べてUI魅力度が23%ほど勝っています」なんて言えないんですよね。いや、言えなくは無いのですが、説得力が無い、という方が正確かもしれません。

そんなわけで、開発サイドでは「UIが大切なことはなんとなく分かるんだけど、どうしても優先順位を下げざるを得ない」という状況が多いんだと思います。

個人的な感想を言えば、UIもデザインも、「企業文化」だと思うんですよね。だから、iPhoneはAppleにしか作れなかったと思うんですよ。技術的にではなくて企業文化的に。別に技術的には日本のメーカーだって作れるとは思うんですけど、まぁ、アレが許されるメーカーというのも、日本には余り無いかなー、とも思うのです。敢えて言えばソニーぐらいでしょうか。

とは言いつつも、別に悲観はしておりません。日本の技術者の皆さんは、私の知る限りでは優秀な方が多いので、「ユーザーが求めている」ことが明確に分かれば、そこに向かって最適化すると思うんですよね。ほんと、優秀な人が多い。求められれば、案外、答えちゃうんですよね、エンジニアの皆さん方は。

後は、それが売り上げや利益率に明確に貢献したり、株価やブランド価値が上がったり、となれば、自然とそこに最適化されるでしょう。まぁ、時すでに遅し、かもしれませんが。それは、仕方の無いことでしょうね。

2009/09/15

気象データについて

よく、過去の気象データを眺めています。仕事柄というのもありますが、個人的に調べ物するときにも使っていたりします。まぁ、個人的に気象データを見ている人は少ないでしょうが。

が、いまいち気象庁のデータは使いづらい。ぼんやり眺める分には良いけど、分析で使うにはデータが散在しているし、WEB経由でしかアクセスできないので、なかなか面倒。

というわけで、気象庁にアクセスして適当にデータを抽出してcsvファイルにするアプリを書いた。

取得対象入力→URL生成→対象ページ取得→必要な項目のみ抽出→書き出し

とっても簡単。I/Fも日時指定(開始、終了)と観測点とデータ種別ぐらいしか要らないので、初めてコードを書く、という人にはちょうど良いんじゃないでしょうか。

で、書いた後に発見。



quoted from:気象庁 | 著作権・リンク・個人情報保護について

利用上の注意について

当ホームページは、通常のブラウザで閲覧することを前提に各種情報を掲載しております。自動巡回ソフト等による、定期的、自動的な気象データの収集等は、サーバーに負荷がかかる等の理由から、原則としてご遠慮いただいております。ご理解お願いします。


あー・・・。

まぁ、その、定期的では無いですし、サーバー負荷もあんまり掛からないとは思いますが、なるべく使わないことにします。

というか、気象データって、もう少し簡単にアクセスできるようにして欲しいですね。需要無いんですかね?CD-ROMは出版されるのが遅いんですよねぇ。

2009/09/12

フェイルセーフも

入り口だけじゃなくて出口側でも、失敗しそうなときに警鐘を鳴らすシステムは出来ないものですかね。

quoted from:安定した金融システムには厳しい規制が必要=米財務長官 | Reuters

[ロンドン 5日 ロイター] 米国のガイトナー財務長官は5日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議閉幕後の記者会見で、安定した金融システムを確保するためには規制を強化する必要があり、銀行の報酬などの問題の解決を市場に委ねることはできない、との考えを示した。

ガイトナー長官は「改革の道筋となるべき中核の基準や原則ではかなり広範囲な合意がなされたと思う」としたうえで「その進め方についてコンセンサスができるか金融安定理事会(FSB)に検討してもらう」と述べ、高い報酬をもらった銀行家による過度にリスクをとる行動が金融危機の一因との認識で一致していると指摘した。

 

まぁ、そりゃ一因ではあるでしょうけど。。。問題の本質でしょうか。

確かに、機関投資家は、自分の背負えるリスクの限度を遙かに超えてリスクを取っちゃうんでしょうね。失敗したって、一応ルールを守っていれば、クビ程度ですしね。(ちゃんとした手順を踏んだ上でも、損害賠償請求される可能性がある、というのなら話は別でしょうが)

そういう暴走を防ぐために、取締役が設定されていて、で、法律上では、かなり厳しく損害賠償請求されてしまうので、「あんまり無茶せんといてな」と「取り締まる」はずです。

。。。だったのですが、はて、そのシステムは機能していたんでしょうか?

報酬制限すると、リスクを取らなくなる、といえばそうかもしれませんが、リスクを取らないのも問題ですよね。必要な投資が行われなくなりますしね。

重要なのは、リスクとリターンの関係が見えるかどうか、だと思うのです。

どうも、「皆同じようなことしているんだから大丈夫だろう」という理屈は、それは理論でも何でもなくって、単なる精神安定剤や顧客に対する言い訳として使いやすい、というだけだと思うんですよね。赤信号は、やっぱり何人で渡ろうが危険なんです。今回の危機は赤信号が遠めで見えるような気がするけど、見ないことにした、というところでしょうか。

なんにせよ、もう少し、「人を脅す」だけでなく、スキームとしてより安全かつ健全なシステムは何か、というところを、、、、きっと議論していますね。素人がそう思うぐらいですから。(^^;)

2009/09/11

人の知恵を借りる系サービスのクリティカルポイントは?

アイデアだけは随分昔からありましたね。

quoted from:idthis:友の力を借りてそれが何かを調べよう

ときどき、一体これは何だろう、という物に遭遇することがある。iPhoneで写真を撮ってアップロードすると、みんなが回答してくれて、どれが一番いいかを投票で決める。そのサイトのURLをTwitterの知り合い全員に送って一枚加わってもらう、というのはどうだろう。idthisをざっと説明するとそういうことになる。これは、以前betaworksでchartbeat(私がここで紹介した)とfiref.lyを作ったBilly Chasenが開発したシンプルなサイトだ。


というか、エデンシステムを思い出した。お、URLがジュイスじゃないか。高貴なる者の務めですか。

エデンシステムと聞いて、こっちを思い浮かべた方は、あとでスカイプで友達申請します。

まぁ、冗談はさておいて。

結局、iPhoneのように「常時接続」だからこそ、使われるようになってきたという訳で、アイデアを実現するためには、タイミングと実現可能性が重要、ということですね。(これはまだまだ成功しているとは言い難いですが)

とはいえ、正直、入力が面倒臭いと思うんですよね。PhotoShareも最初は面白がって使っていましたが、面倒臭くて使わなくなりました。私がものぐさ過ぎるだけかもしれませんが。

こういう、「みんなの知恵を借ります」というネタはよく出てくるんですが、結局クリティカルマスを超えないと効果が無い←効果が無いと人が集まらない→人が集まらないと効果が出ない→やったね、永久機関だ!となり、はてどうしたものか、となってしまいます。こんなところにも宇宙の法則が。

CookPadなんかも、サイト開設して10年経ってますから、最初の7年ぐらいはかなり辛かったんじゃないでしょうか。いつから、グッドサイクルが回り始めたんでしょうか。

私は、「つくレポ」が「そこそこアテになる」レベル辺りから利用者が増えてきたんじゃないかな、と妄想しています。

Amazonも最初の15年ぐらいは、ずっと赤字状態でしたが、今や本のセールスでは世界一ですからね。どこがクリティカルポイントだったのでしょうか。

まぁ、これは、1500円以上送料無料、が日本では転換点だったんでしょうね。アメーリカだとどうなんでしょう?

私は、本のレビューが「そこそこアテになる」ぐらいのレベルになってから、利用率が上がってきたんじゃないか、と妄想しています。(後で調べようと思います)

これって、PCの普及率、ネットの普及率、リテラシの全体的な向上、という操作不可能な外部環境の影響も大きいと思うんですよね。

Amazonも、よく投資しようと思いましたね。いつか、こんな時代が来ると信じてたんでしょうか。

個人的には、ここら辺の仕組みをもう少し整理したいと思っています。

思っているだけです。

2009/09/02

twitterの有効(?)な利用法

iPhone ユーザーは結構使っている人が多いと思われるTwitter ですが、こういう利用だと良いですね。


quoted from:Twitter×iPhoneのススメ - EC studio 社長ブログ

Search Engine Strategiesというイベントに参加していましたが
同時に5つのセッションが行われているのですが、もちろん体は
一つしかありませんので一つしか参加できません。

しかし、それぞれのセッションに参加している方が
Twitter上でリアルタイム中継しているのです。

SES in San joseのTwitterリアルタイム中継
※日本語しか出ない場合はページ右下で言語を英語にしてください。

自分のセッションが期待以下だったりすると、この中継をみて
あっちの方がおもしろそうだと思ったら移動してみたり、
今回参加できなかったあらゆる国の人が中継されている内容に
ついてコメントしてきたり、その場にいないにも関わらず
セッションの内容についてネット上で同時にディスカッションされています。

こういう使い方だと、その場の「勢い」みたいなメタ情報が手に入りそうな気がするのでとても良いのではないでしょうか。

個人的には、掲示板やチャットなど比べて入力の手間が少し楽なところと、長文が打てないところ、が良いのではないかなーとか思っています。あと2Stepぐらいは省けそうな気もします。

2009/09/01

インデックスとGoogleデスクトップサーチ

最近(といってもここ3年ほどだけど)やたらとパワーポイントで提案資料を書くことが多い。一日の半分はパワポで資料を作っている。あと半分もドキュメントを書いているから、日がな一日ドキュメントを書いている。かれこれ一ヶ月以上ソースコードを一行も書いていない。これは、間接業務が増えたからだけど、それはまぁ、さておくとする。(本当は、大問題で、かつ最近の企業の”良く聞く問題”なのですが、まぁ、それはまた今度考えることにします)

で、これだけドキュメント作業が多いと、色々と作業効率化を図りたくなる。パワポで資料を作っているときの私の作業配布時間は、計測したわけでは無いが、3割調べ物、3割絵を描く、3割考え事、1割妄想、といった具合である。

で、絵を描く、ってのが結構時間を取っているんだけど、これは過去の情報資産があるとかなり短縮できる。なので、素敵なスライドを見たら、「これファイル頂けませんか?参考にしたいので」と言っては、”絵”を集めている。そうすると、手元に有用な絵が沢山溜まってきて、絵を描く手間がかなり省けて、考え事により集中できるようになる。

で、問題は調べ物の方。

問題1。過去の経緯を調べる、なんてことが多々あるのだけど、これは基本的に私(資料作成者)以外にはできない。なぜかと言えば、ストーリーに合致するような情報を探すための”インデックス”が自分の頭の中以外には無いからだ。

これは人に聞くときもそうで、”こういうストーリーを考えているんだけど、これと似た事例や過去の経緯について纏めた資料を持ってない?”と聞いて、相手がうーん、うーん、と頭の中をサーチして、電球マークが頭上に浮かんで、ああ、アレだアレならいいかも、うん、あれ?あの資料どこにやったっけ?えーと、、、

と、非常に時間がかかる。しかも、最初にヒットしたヤツは、あまり使えないことも多い。

当然、こうなることが多いので、「面倒だから、これこれこういう資料を適当に作っといて」となる、というか頼まれることも多い。結果、資料を沢山作る羽目になる。

これはイカン、と思って、よし、資料を共有しようということで、共有サーバに、過去の資料をぶち込んで、「どこそこにファイルを沢山置いてるので、見ると良いよ」と言ってみたが、案の定というか当然の結果ながら、誰も見ない。そりゃそうだ、見るわけがない。

資料を読むということは、膨大な資料をサラサラと読んでいって、自分の頭の中にインデックスを作成する、ということなんだけど、そんな面倒な事をやる理由がない。分からないことは人に聞けばいい、なぜ私が理解しないといけないのだ、である。実にごもっとも。Goto問題1

結果、今まで通り、分からないことは人に聞いて、というか、そいつに資料を作るように頼む、のである。つまり、私だ。私は、最近、名刺に「雑用係」とでも書こうかと思うことがある。もしくは「社内向け説明資料作成係」でも可。本当に、コレ、会社の利益に貢献してるの?売上げ上がってる?コスト下がってる?利益率改善してる?ブランド価値向上してる?

失礼失礼。ついつい愚痴が。

まぁ、そんなわけで、意味のインデックス化を行うようなデスクトップツールを作成して欲しい。Googleさん、よろしくお願いします。


と、ここまで書いて思いついた。私がGoogleデスクトップで検索している、キーワード組み合わせを、極限られた他のユーザーと共有したい。そうすると、私のインデックスサーチ方法が分かるんじゃないかな。それは、欲しい情報を探すときの有力な手がかりになりそうなんだけど。どうだろう?

でもなぁ、結局、他人に振るだけだから、情報共有の意味が無いんだよなぁ。暗黙知を形式知にしたところで、そこに読む”人間”が居なければ、そもそも”知”には意味が生じないよね。困ったな。いずれ役に立つと信じて生きていけばいいのか。

僕自身のインデックスサーチがより効率化されるような仕組みを考えないとね。正直自分が書いた資料を探すだけで一苦労です。

さすがトヨタさん抜け目がない

記事を読んで、そう思ってしまった。穿った見方だろうか。

quoted from:トヨタ、仕入れ先の設備メーカーの人員受け入れ:日刊工業新聞

トヨタ自動車は、仕入れ先の設備メーカーの人員を200―300人規模で受け入れる。すでにグループ会社の設備メーカーなどから数十人規模で受け入れており、これを順次拡大する。販売が好調なハイブリッド車「プリウス」の生産ラインなどで受け入れる。トヨタの設備投資抑制で、設備メーカーは新規設備の受注が激減していた。トヨタは従業員受け入れにより、人員が余剰となっている設備メーカーを側面支援していく。


トヨタは強か(したたか)だと思う。

当然、受け入れる人員は「余剰人員」では無いはずだ。そういう要求をしていると思う。僕が人事部であればそうする。

同時に、派遣法への対応としてのテストも兼ねているんだと思う。「余剰」になれば、戻す。僕であればそうする。人件費の固定費化は避けなければならない。中国での販売を強化することを考えれば、そうせざるを得ない。

そして、設備メーカーは背に腹を変えられないから、でもエース級を出すと自分も困る、ということで、悩んで悩んで、「ソコソコ」の人材を引き取ってもらうのだろう。

当然、側面支援の意味合いも大きいと思う。足下が崩れると困るのはトヨタ自身だということはよく分かっている。だから、生かさず殺さず。これが強者の基本戦略。トヨタは基本に忠実だ。この点は好意が持てる。

と、想像してしまった。
どうも勘ぐり過ぎのような気がする。もっと、素直に記事を読んでもいいと思う。

皆が思っていても言わなかったこと

例の「薬剤のネット販売規制」について、裁判で憲法違反として争われるようです。

ケンコーコムの社長はずいぶん腹が立っているようで、

「誰もが思いつつも敢えて誰も口にしない」

ことを言っています。

quoted from:「重大な憲法事件」、医薬品ネット通販規制行政訴訟の初公判 | 情報・通信 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

また「へき地で医薬品を販売するための特例販売業という制度がある。指定されたへき地以外で販売すれば脱法行為だが、実際にはこの許可を取った事業者が新聞広告を出し全国に医薬品を通信販売している。厚労省はこのような通信販売を規制していない。結局、安全は大義名分でしかなく、天下り団体や政治献金の多い団体を優遇するご都合主義の規制をしているに過ぎない」(阿部氏)と主張した。


まぁ、これだけあからさまだとねぇ。例の委員会のメンバーと略歴を見ると一目瞭然ですしね。困ったものです。

あまりにもあからさま過ぎて、

「え?これって言っていいの?これだけの無茶を通しているんだから、既に利害関係者で話はついてるんじゃないの?」

と思っていたのですが、どうやらネット勢はハミられていたんですかね。

厚生労働省も結構優秀な人材が揃っているハズですので、こうなることは十分に想定していたと思いますので、まだ何か隠し球を持っているのかもしれませんね。

2009/07/09

idea

2009/07/06

Rest in peace としか言いようが無い

マイケルが死んでしまった。今頃かもしれないけど。

実は、6/13にローカルでマイケルに関する日記を書いていた。UPはしていないけど。内容は他愛のないもので、個人的にMan in the mirrorがすげぇポジティブで好きで、ラストツアーって、どんな感じになるんかなー、といった内容。

僕はマイケルジャクソンが好きだった。今でも好きだ。でも、彼が死んでもそんなに悲しくは無い。なんだろう。少し寂しいというのか。

彼の生死に関係なく、僕が持ってるCDの音質は変わらないし、これからも聞き続けると思う。

彼の生死に関係なく、僕はこれからも、彼のかっこいいミュージックビデオを見ると思う。さすがに、ジャクソン5の頃のVHSはそろそろ見なくなってきているけど。ああ、でも、I’ll be there はほのぼのするので、デジタル化しておこう。もしくは買おう。

と、こんな感じです。

チープな言い方をすれば、彼は死んでも、彼の作ったものは死なない、というのだろうか。

彼の影響は僕の中からはいずれは消えるだろうし、当然僕自身も消えるんだけど、でも、それは彼の生死とは全く関係なく進む。

だから、当たり前なんだけど、彼は完全に僕とは他人で生きている世界も違って、永久に邂逅することはない。やっぱりシンボルなんだと思う。

シンボルの強力な証明先機関であった本人が死んでしまったのは、少し寂しいことだけど、だけど、これからも僕は彼の曲を聴き続けると思う。それが、彼への手向けになる、と自分を思わせることができるのなら、僕自身はそれでいいんだと思う。

2009/07/03

2009/07/02

idea

2009/07/01

fastfinga がよろしそうな件

fastfinga はとても素敵なアプリです
昔から欲しかった手書きメモ用紙ですね
どっかに皆でアップしてタグ付して行くと、アイデアボックスになりそうです
ただ、これでも操作ステップ数が多い
photoshareですら面倒臭くなって使わなくなった私ですから、も少しステップ数を減らしたいところですね
少なくともメール送信は定形に近いので、ここは省略できそうです


Send by iPhone

idea

idea

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2009/06/28

Google対抗?

いいぞ。もっとやれ。

quoted from:蔵書 デジタル化 国会図書館加速 jino/ウェブリブログ

グーグル検索に対抗
米グーグルによる書籍の全文ネット検索サービスに対抗しようと、国立国会図書館は蔵書のデジタル化を加速察せる方針を固めた。今年度の補正予算案に約127億円を計上。年間総額は前年の約100倍の規模で、今年度中に国内図書の1968年刊行分まで計約77万3千冊を電子化する計画だ。
同館の蔵書は全部で917万冊。このうち明治・大正期に刊行された書籍の一部、約14万8千冊をデジタル化してネットで公開しているが、蔵書の1.6%にすぎない。
補正予算案が認められれば約92万冊、同館の国内図書の4分の1近くのデジタル化が終わる計算だ。ネットで公開するには著作権処理も必要だが、同館は1945年までに刊行の国内図書の権利処理を今年度中に終える計画をたてている。(朝日新聞2009.5.13.)

去年だったか、国会図書館が面白いことやってるなー、と思いましたが、その後どうなったかを少しだけ調べてみたら上記のようにまだ続けているようですね。

どうも、動機がアレではありますが、なかなか「みんなのためになること」をやろうとする姿勢は評価しないといけませんね。同じ文科省でも局が違うとずいぶんと文化が違うようですな。

某課はISSUEの設定の時点でおかしいと思うんですよね。ユーザー(国民)が求めているのは、「透明性」なので、お金の流れが分かるような仕組みを考えます、で答えの方向性は出るハズなのですが、どんどん話はネジれてもはや収集がつかなくなりつつあるように見えます。手段と目的が逆転してませんか?背景が色々あるのはなんとなく理解はしますが。。

quoted from:「iTunes Store」が米国音楽小売り販売で首位に,Appleが調査結果を引用:ITpro

米Appleは米国時間2008年4月3日,同社のデジタル・コンテンツ配信サービス「iTunes Store」が,米国の音楽小売り販売において米Wal-Martを抜いて首位に立ったと発表した。

同社が引用した米NPD Groupの調査結果によれば,2008年1~2月に米国で販売された楽曲数(CD1枚は12曲で換算)では,iTunes Storeが最も多かったという。

iTunes Storeは,昨年7月に音楽ダウンロード販売が30億曲を突破し,その時点で音楽小売り分野で全米3位につけていた(関連記事:「iTunes Store」の楽曲ダウンロード販売が30億曲を突破)。

Appleによると,iTunes Storeは現在,600万曲の音楽カタログを保有し,ユーザーは5000万人にのぼる。これまで40億曲を販売している。



まぁ、そんな島国内の小競り合いなどお構いなしに、iTunes は50億曲を売り、文字通り一大市場を築きつつあります。経済のパワーというのは凄いですね。もちろん、ユーザーのパワーも。

ユーザーに受け入れられない仕組みは、それがどんなに理想的であっても、所詮は絵に描いた餅です。そしてその絵に描いた餅にたかる虫など笑い話のネタぐらいにしかならないような気がします。

DRMだ、コピーワンスだ、と小さな小さなことに捕らわれているのは、日本人である私としては少し残念です。”それ”は手段にしか過ぎなかった筈なのに。

2009/06/22

エクセル小技

エクセルって小技がとても多いのですが、下記はマウスのダブルクリックだけを使った小技のまとめです。書式コピーのロックって知らなかった。案外役に立つと思います。エクセルの使い方が違うとデータ整理の時間が少しだけ短縮されますよね。
あと、ファンクションキーも覚えておくと結構便利です。私はALT+F11(マクロエディタ)、F11(グラフ描画)、F12(名前をつけて保存)を良く使います。

quoted from:あなたは知ってる?ダブルクリックだけでできるExcelの小技いろいろ - IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ ~

 

これは良いまとめ。ダブルクリックでできるExcelの小技いろいろですね。個人的に知らないものもあったのでざざっと紹介してみます。

なお、いまだにExcel 2000を使っているので(最新版使いにくくない?)、それでもできるものだけをピックアップしましたよ。

  • 列の幅を自動調整

    adjust-column-widths

    これはよくやりますね。列を選択して(複数もOK)、列の間の線をダブルクリックすると幅を自動調整してくれます。

  • 画面分割

    add-splits-to-excel-spreadsheets

    上のアニメにあるように右側のちょっとしたところをダブルクリックすると画面分割されます。元に戻すときは同じところをダブルクリック。

  • 自動でデータ入力

    auto-fill-series-or-formulas

    これ、便利すね。ここまで自動入力したい!って思えるようなところでダブルクリックするとそのとおりになりますよ(上のアニメーション参照)。Excelってすごかったのね・・・。

  • データが入っている最後のセルに移動

    go-to-last-cell-in-table-row

    これ、知らんかった・・・データが入っている最後のセルに移動できますね。どの枠をダブルクリックするかで移動する方向も選べます。賢いな!

  • 繰り返して使う機能をロック

    lock-format-painter

    これもわりと有名ですかね。「貼り付け」ボタンなんかはツールバーでダブルクリックするとロックされて繰り返し使えますよね。単純作業を繰り返すときに便利。

    2009/06/20

    NPlot 覚え書き

    Visual Studio で Delphi のTeeChartモジュールのようなグラフを描画したいなーと思ってCrystalReportを少し触ってみましたが、元々帳票出力モジュールで、かつ、あまりにもあまりな見た目でげんなりしたので、少し探してみる。

    が、「PictureBoxにGDIでゴリゴリ書きましょう」みたいな答えが多い。うーん。まぁ、そりゃそうなんだろうけど。

    で、もう少し探すと、NPlotというモジュールを発見した。しかし、VisualStudio2005以降で使うには少し手順が必要だったので、ここにメモ。

    1. .Net Framework1.1 SDKをインストール
    2. MSBeeをインストール
    3. Nplotを適当な場所に解凍
    4. 参照設定でNplot.dllを登録
    5. Nplot.dll のファイルをドラッグアンドドロップで、VS2005 IDEのツールボックスに放り込む
    6. コントロールの「全般」タブに「PlotSurface2D」が出現
    7. あとは普通にコントロールとして使える

    最初の.Net Framework1.1 SDKとMSBeeのあたりは、Readme.txtを読まないと気づかないので注意。

    Nplotが.Net1.1 環境が必要なこと、VS2005から.Net1.1へリンクするためにMSBeeが必要、ということのようです。

    使い勝手ですが、なかなかシンプルで個人的にOKです。

    2009/06/16

    投資クラブについて

    投資クラブというものを作って、株式取引をしています。割と仲の良さげな連中が5人集まって、月に一回、あーだこーだーと議論しつつ、株を売買する、という愉快な集まりです。こないだ一人増えて6人になりました。ヤッタネ。

    組織としては任意組合です。マンションの住人組合なんかと同じ扱いです。で、無限責任です。もちろん、組合なので原則的には「勝手に抜けたりしない」「資産やお金の変動がある場合は全員の確認が必要」なのですが、それは、規約次第で機動的に変えることができます。我がクラブの場合は、株式売買の意志決定→過半数、人員の増減、減資、増資の場合→4/5以上の賛成となっています。

    すでに1年が経過し、決算時期を迎えて少し気になった点をメモしておきます。

    • 特定口座は開けない

    投資クラブは人格を持ちません。多分。なので、特定口座は開けません。もちろん、投資ファンドとして組織変更することは可能です。ただし、説明責任が出てくるので、かなり手間が掛かるでしょう。ここらへん、今法律的にどうなのかをちょうど勉強しているところなので、まとまったらまたメモします。

    で、特定口座が開けないとどうなるか、というと、株式の利益/損失による税務申告は、個人ごとにやらなければならない、ということです。株式取引を普通にやっている人はよく分かるかと思いますが、年間取引履歴とともに、投資クラブの損益分を出資比率に応じて按分して、自分の分として追加して申告する必要があります。

    • 思ったより意志決定ができない

    だいたい週末、金曜日の19時ぐらいから例会を開催しているのですが、当然、全員社会人なので、株式売買の意志決定の過半数がそもそも揃わない、ということが多々ありました。というか、日本に居ない人も結構いて、困りものです。権限委譲が可能なように規約を変更しましたが、人数が少ない、というのはずっとネックになりそうです。個人的なベストは10人ぐらい、という感触です。

    また、スカイプ等を利用したテレビ会議等も試してみたのですが、どうにも厳しいです。相手の顔を見たいんじゃなくて、同じ画面で議論したいので、画面共有が最も重要なのですが、なかなか良いものがありません。VNCは鬱陶しいですしねぇ。あと、インフラがない。そこそこの回線速度となると、家になってしまう。E-mobileではちょっと厳しそう。

    • 会議できる場所がない

    無いです。本当に無い。今は、カラオケ屋でやっていますが、厳しい。けど、貸会議室なんて都会に行かないと無いです。あと、家も皆バラバラなので、個人宅に集まるのも厳しい。カラオケ屋は携帯がつながらないことも多く、結構厳しいです。やはり、ネット接続環境、ホワイトボードぐらいは欲しいけど、これを満たす施設はあまりない。毎回困る。

     

    ちなみに、我々はリーマンショックの一週間ほど前に全資金を引き上げたので、経済危機の影響を神がかり的に回避しました。いや、ほんと、神がかってましたね。すごい。ヤッタネ。

    2009/06/13

    アプローチの仕方

    そうそう。キャズムを読んでおいて全然気づいてなかった。

    僕はSNSやブログのアナウンスにメールを使っていた。そして、たくさんの人に同時同報していた。

    それじゃ駄目なんだ。何で気づかないのか。

    僕がまずアプローチしなければならなかったのは、アーリーアダプタ層だったはず。そして、この層へのアプローチの仕方は基本的にOne to One でなくてはならなかった。

    何も無い状態でマス向けに発信すれば、反応が返ってくるのは、2.5%のイノベータ層だけ。わざわざ、効率が悪いやり方をする必要は無かった。これだと、潜在的にポテンシャルがある人も、「フツ-の人」へ落ちてしまう。

    だから、私が取るべきだった方法は、身近で、WEBリテラシーが高く、好奇心が強い人物を捜して、

    「ブログをやっています。ぜひともあなたには、見て欲しいし、できれば参加して欲しい」と1対1でお願いするやり方だったかなー、と思う。というか、今後はそうしようと思う。

    ただ、、、たった今、7秒ほど考えてみたのだけど、そういう人、つまり、好奇心が強く、WEBリテラシーも高く、文章を公開することに違和感を持たない人、という人が私の周りには見あたらない。というか、めぼしい人にはもう声を掛けていて、で、そっから先が見えない。あ、一人見つかった。20秒も掛かった。

    うーん。いいのかなぁ、これで。

    ウチの職場は、スケジューラは未だにホワイトボードがメインなんだよなぁ。ていうか、「スケジューラ」という言葉自体、ほとんどの人が知らないんだよなぁ。

    まぁ、チームで仕事することがないから、別にいいのかな。誰が何の仕事をしているか、誰も把握していないしねぇ。

    うーん。なんで会社に来てるんだろう。SOHOでもいいような気がしてきたぞ。

    Google wave が凄そうな件



    quoted from:次世代コミュニケーションツールGoogle Wave(良記事&デモ動画) - EC studio 社長ブログ

    ●Google Waveとは

    Google Waveはメール(コミュニケーション)を再発明したというように、
    全く新しい概念です。

    Google Waveでできる機能をEC studio で使っているツールでまとめれば

    メールをCCで送り合う情報共有+スカイプのグループチャットのような
    リアルタイムコミュニケーション+Google ドキュメントの同時編集+
    TeamViewerで相手のPCを遠隔操作するようなデスクトップ共有+
    Camtasiaでデスクトップをキャプチャーしている操作を
    YOUTUBE的に動画でプレイバックができるというもの。

    さらにここからは今までにない概念ですが、
    ソーシャルネットワークやTwitterともGoogle Wave内で
    リアルタイムに融合できる、その上に40もの異なる言語間で
    リアルタイム翻訳機能でコミュニケーションができるという
    ところまでが2日前に発表された内容です。



    コミュニケーションツールとしてのプラットフォームを1から作り直してみよう、というのが動機だそうで。メールはそろそろ、コミュニケーションツールとして用をなさなくなりつつある、ということなのでしょうか。たしかに、増え続けるメールの情報量は、もはや、電子メールというプラットフォームでは根本的な解決が難しいように思います。というか、メール多すぎだと思います。

     

    デモを見たのですが、すばらしいのは、全てがリアルタイムということ。キャッチボールじゃないんですよね。実はチャットですら、「1行ずつのキャッチボール」で、シリアル通信なんですよね。こと、ルールが決まっている、などの条件下では、シリアル通信が速いのですが、人間のコミュニケーションはパラレルが基本ですよね。話を聞きつつ、次に言うことを同時に考えているし、相手の話の途中で、こちらから割ってはいるのは当たり前です。

    これがやっと実現しそうな感じですね。

     

    あと、どうやって儲けるのか?という質問に「まだ分からない」と答える辺りが、ビジョナリーな感じで外野の私はワクワクします。Googleの存在理由は「世界中の情報を整理しつくすこと」なので、金儲けはあくまで手段、ということなんでしょうかね。人はパンのために生きているわけではない、と。

    やっぱりGoogleは面白いなぁ。

    2009/06/12

    2-6-2

    黄金比、ではないけど、それに近い比率をよく見かけます。感じる。もしくは思い込みかも。

     

    • Good Thing だけど数が少ない→全体の2割
    • 影響を受けない。普通。→全体の6割
    • Bad Thing で数が少ない→全体の2割

    こんな感じ。

     

    例えば、会社で「昼休みに勉強会を開催しまーす」と言うと、

    2割の人は、「面白いねー」と言い、6割の人は「ふーん」といい、残り2割は「ウザー」と言う、といった寸法。

    人間の意志決定が絡む分布は、結構これに近い分布形状をしているような気がします。気がしてならない。気がしてならいのさジョニー。

    似たようなもので、パレートの法則と呼ばれる非法則的経験則がある。影響力を持つのは全体の20%の何かで、80%は普通、というやつ。いや、本来はちゃんとした法則なのかもしれないけど、派生したものたちは、法則と呼ぶにはあまりにも酷い。酷すぎるのさジョニー。

    全体の20%のやつが、全体の利益の80%を稼いでいて、残り80%の有象無象どもが20%ぽっちの利益しか稼いできていない、とか。結構酷い言いようです。僕は泣く。

     

    もともとパレートの法則は、金持ちと貧乏人の分布は、だいたいどの国も20%-80%になる、というところから来ている。金持ちはより金を儲けやすく、貧乏人はより貧乏になりやすい、という状況がn世代続いて、で、このnがある程度の数まで回ると、20%-80%ぐらいの分布で固まってしまう、ということなのだろう。GAっぽいですな。違うか。あと、泣く。

     

    似たような分布に、キャズムの顧客分布がある。

    キャズムのやつは、どうやってあの数字を出したのかはよく知らないのだけど、

    • イノベータ 「新しいモノ好き オタク層 コストパフォーマンス無視」 2.5%
    • アーリーアダプタ 「新しい物好き コストパフォーマンス重視」 13.5%、
      • 大きな溝-------------------
    • アーリーマジョリティ 「多くの人が買ってたら自分も買う 早めに追従」 34%
    • レイトマジョリティ 「ほとんどの人が買ったら自分も買う」34%
    • ラガード 「新しいものには絶対に手を出さない 完全無関心層」 16%

    という分布をしていて、なんとなく、「あーそうかもー」と思わないでもない。

    とりあえず、技術的に新しい商品は、アーリーアダプタに良さを認めて貰って、アーリーアダプタ層が「これ良いから買えよー」とアーリーマジョリティに勧めるように仕向けろ、とのこと。マジョリティ層に売っていかないと数は出ないよ、と。

    ハナっから、富裕層向けで、一般層は相手にしない、なんてのは失敗しやすいよ、と。まぁ、それもそうかも、と思う。

     

    社内の企画やアイデア案などを見ると、結構「富裕層向け」なんて文字が躍っていることがあって、「あーあー」って思ってしまうことも多い。

    富裕層向けなんてのは、リスクが大きすぎて固定費が高いところでは、まず失敗するんだよねぇ。アラブの金持ち限定とかなら大丈夫だけど。富裕層向けの基本は少数精鋭部隊で、失敗してもすぐに切り捨てれるようにしておかないと。泣く。

    ものの本には、「ラガード層は相手にしちゃ駄目ッ」なんて書いてある。それはそうだとは思うけど、これもなんだか結構酷い気がする。

    個人の経験上、勉強会をやりまーす、とか、社内ブログをやってみまーす、とか、社内SNSを立ち上げましたー、とアナウンスしたけど、興味を持って、参加した人は、きっちり、かっちり、1~3%に収まった。びっくりするほど綺麗に。なので、「イノベータが2.5%」というのは、そんなに間違っていないように思う。変なことに興味を持って、大して得にもならないことを、かつ、それを行動に移すなんてのは、世の中ではかなりのマイノリティである、ということなんだと思う。

    あと、更に個人の経験としては、ラガードの中にはもうひとつ、イノベータの対極として、「レジスタンス」が居るように思います。ていうか居ます。必ず。

    いわゆる抵抗分子ですな。割合はイノベータと同じで2.5%ぐらいのイメージ。彼らは完全保守で、新しいものを積極的に排除、むしろネガティブキャンペーンを行う、という非常になんというか、そのモチベーションをもっといい方向に持っていけないのか?と思わずにはいられない、個人的にはあまりお近づきになりたくない連中です。つまり、ラガードは13.5%でレジスタンスが2.5%かなー、と。

    どうでもいいけどラガードって”のろま”って意味ですな。酷い言い方だと思うなぁ。恨みでもあるのか?

    この分布は新製品マーケティングの基本っちゃー基本なので覚えておいてもいいかもしれない。というか、いわゆるフツーの人間たちの分布は、だいたいこんなモンな気がする。もちろん、市場はこんな画一的ではないんだけど。フレームで考えれば、フレームから抜けれなくなるしね。

    種の保存の戦略からこのような分布になっている、という説もある。蟻の集団行動などにも、ある一定の割合の蟻はケッタイな行動をして、普通では見つからないエサ場を発見するような仕組みがあるそうだ。

    ちなみに、アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間に大きな大きな溝があって、これをキャズムと言っている。新しい物好きを捕らえた後に、どうやってメジャーどころに持っていくか、というのが課題、という話。

    (キャズムについては、なかなか面白いので、また後で何かを書いてみよう。)

     

    さて、話がそれたけど、この手の法則のおもしろさは、この分布が、「それっぽいような気がする」というところ。

    実際に、2-6-2が2.5-5-2.5になったとして、その分布の違いを私は認識できるか?というと、それはNO。

    というよりも、2-6-2とか20:80というのは、なんというか、とても分かり易い。同様に50:50なんかも分かり易い。

     

    だから、「人は、現象を、単に自分の分かり易いフレームに当てはめて考えてしまうだけなのでは?」という疑念が沸く。

    しかし、この疑念「人は自分の都合の良いように現実を解釈する」というのも、分かり易いフレームワークである。

    そうすると、その考え自体も単にその方が分かり易いから、というだけかもしれない、という永久ループに陥る。

     

    ぐるぐるぐるぐる

     

    さよーならーーー

    2009/06/09

    最初と最後

    最近、ネット界隈で見かける文章。なかなか面白い。

     

    こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
    この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
    にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
    じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
    わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
    どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
    ちんゃと よためら はのんう よしろく

     

    順番にコーディングするんじゃなくて、最初の数文字で予測変換して、最後にCRCチェックをしている、みたいな感じなのかなー、と思ったら、チャンク処理じゃないのか?という意見を貰った。確かにそうかも。

    人間の脳が一度に取り扱えるオブジェクト数はそれほど多くなく、せいぜい7~10個ぐらい。そうすると、どんどん塊にしていかないと、一度には扱えないことになる。

    おそらく、文章というか言葉もチャンク化されていて、先頭と終端が検索端子になっている、のかなーとか思いました。

    正確性や可逆性をとりあえず後回しにして、認識速度を向上させている、ということなんでしょうかね。それほどまでに、コミュニケーションというのは人間にとって大事ということなのかもしれません。いや、リアルタイム認識が重要ということですかね。

    劇四団季 東京に新場劇 来春 年万30間人の 観動客員 目指す

    ちなみに漢字等の表意文字でも、ある程度のチャンク化がされているようで、文字入れ替えを行ってもそれなりに効果がありそうです。効果ってなんだ?

    ただ、ひらがなや英字などの表音文字のみの入れ替えに比べれば若干違和感があります。意味記憶としてのタグ付けがされているからでしょうか。記憶に対するアクセス経路が違うのかもしれません。

    と、知らないなりに色々想像できて面白いですね。

    2009/06/04

    国際競争力

     

    2009年のランキング(動画)

    日本は17位にランクアップしました。

    09年の競争力ランキングが発表されました。評価軸については、よく知らないのでツッコミませんが、自分の中の感覚的なランキングとそれほどは乖離していないように感じました。競争力を考えるときには、

    • 成長性
    • 優位性
    • 優位の持続性
    • 安定性・リスク回避能力
    • 効率

    あたりがパッと思いつくのですが、どちらかというと、優位の持続性や国としての安定性が高く評価されているような感じがしますね。

    日本がドイツが上昇したことや特徴として挙げられています。

    2009/05/31

    ハードディスク生涯

    会社の先輩に声を掛けられた。

    「SerialATAとUSBの変換ケーブル持ってないか?」

    「持ってないですね。というか、何に使うんですか、そんなケーブル」

     

    話を聞いてみると、

    • RAIDコントローラが壊れたかもしれない。マウントできなくなった。
    • 個別に外付けハードディスクとしてマウントできなかなーと思って
    • RAIDタイプは多分0と思う

    とのこと。

    この状況で、なぜSerialATAとUSB変換ケーブルが必要なのかは、大いに疑問。

     

    もうなんか、RAID0という時点でアレなので、

    あきらめたらどうですか」と言ったら「書きかけの重要書類があるのだ」とのこと。

     

    で、よくよく聞いてみると

    • マウントはできないけど、Vistaのディスク管理でハードディスクの認識自体はできる

    とのことなので、ははー、これは、パーティションテーブルが壊れたかなー、と思って、それっぽいツールを勧めてみた。



    quoted from:HDDのパーティション修復ツール:HDD修復に関する情報サイト

    このツールは,Partition Find and Mount と言います。
    有償版のPartition Find and Mount proは,$43.95ですが,個人用には,無償のプログラムPartition Find and Mountが用意されています。
    有償版との違いはデータ転送速度だけだけだそうです。
    個人用には,これで充分なようです。

    例えば,MBR(Master Boot Record)だけが壊れていたような場合には,簡単にHDDの修復ができるようです。
    壊れたHDDを回復して,そのままアクセスが可能になるとのことです。
    データを壊してしまうようなことは起こり得ないと説明されています。


    結果、「やったー!ありがとう!マウントでけたー。」とのこと。

    RAID0のMBRって、どういう扱いになってるんですかね?普通にストライピングされちゃうんですかね。

     

    というか、ただのRAID0に重要書類を入れないでください。スピードと引き替えに魂とかを悪魔に売り払っているんですから。

    2009/05/30

    社内SNSの盛り上げ方

    quoted from:社内SNSを盛り上げる:ITpro

    なぜ盛り上がらないのか?

    筆者の所属する会社にもこのような苦い経験はある。数年前社内ブログを立ち上げたのだが,全く盛り上がらなかった。今,その理由を分析してみると,次の3点が挙げられる。

    1.「箱もの」的な導入

    サーバーを立ち上げて,「後はよろしく」とばかりに投げっぱなしであった。利用者に対する期待感や,理想像が表明されていなかった。もちろん,コミュニケーション用サービスという「箱」を用意するだけで利用者が面白がって活発化することもあるだろうが,既存のネットサービスを活用しコミュニケーション欲を満たしている昨今のITエンジニアにとって,コミュニケーション対象が狭い社内ブログの魅力は低く映る。連載第2回で説明したtwitterなどを使い普段からコミュニケーション欲を満たしている社員にしてみれば,「これを使って何をしろと?」という感覚であったに違いない。

    2.アクセスできる社員の絶対数の少なさ

    手間の関係で,このブログは社内のネットワーク・セグメントに配置され,社内のPCからしか利用できなかった。約半数が社外に常駐して作業している環境では,アクセスできる絶対数も半減してしまう。

    3.トップに対する説明不足

    経営トップに対する説明と情熱が不足しており,トップもブログとどうかかわってよいのか迷ったと思われる。単に,「好きものが何か始めたぞ」と勘違いされてはいけない。なぜ,ブログを書くのか,どのような狙いがあり,それが経営にとってどのようにプラスになるのかの説明と説得が必要だ。

    なぜ、社内SNSが盛り上がらないのか、どうしたら良いか、などが簡単に纏められている。経験者であれば、「ですよねー」と思うところが多いと思う。

    対策については、リンクを辿って頂くとして。会社に対して何か利益があるか?と言われるとどうにも定量的評価が難しいところ。

    参加人数やトピック数なんてのは数値化できるけど、それが生み出した価値はどれくらいなの?結局利益にどれだけ貢献するの?といったクリティカルクエスチョンには、正確な数値は答えられない。思いは言うことができるけど。

    本当は、これらのクリティカルな質問は、相手も回答が無いことを知っていて質問していることが多くて、結局、その裏にある「障壁」は、もっともっと人間的な事が多い。経験上。人はロゴスでは動かないことが多い。

    で、これが大変。人を説得するのは。

    熱意は人を動かすのにとても効果的だけど、そもそも、そこまでの情熱を、展開する我々も持っていない。

    だから、結局「試してみた」の域を超えない。

    で、結論としてどうしたらいいか、ということなんだけど、自分の思いや情熱とバランスして色々な施策を試すしかないと思う。

    2009/05/27

    ネットワークプリンタのバッチ追加 その後

    ダブルクリックするだけなので、正直、犬でもプリンタ追加ができるのでとっても楽です。

    が。

    方々から、「このプリンタは両面印刷が使えない」だの「A3のトレイが無いから手差ししないといけなくて面倒」だのの声が聞こえてきた。

    自動でできないか調べてみたが、さすがにハードウェア構成まで設定できるようなオプションは無いようでした。残念。

    プロパティとか一回見て頂いて、三回ぐらいクリックすると良い感じで詳細変更できるのですが、まぁ、それは難しいよねぇ。

    結局、そこら辺まで面倒見た方がいいんだろうけど、私はそういう委員ではないので、聞かないフリして放っておくことにしました。

    自分で調べなければ、意味がないですしねぇ。

    2009/05/25

    ネットワークプリンタの追加をバッチ処理する

    OSのインストールを頻繁に行うのと、他の人への対応、というが案外面倒臭いので、サクリとインストールできる方法を探したら、サクリと見つかった。

    rundll32.exe printui.dll PrintUIEntry の使い方

    などを参考に。

    prnport.vbs というのがいろいろとプリンタ関連の操作を代行してくれるようです。(ボールドの部分を適当に変えて作成。)

    @echo off
    #scriptで
    CScript //H:CScript //S
    #ポートの追加
    prnport.vbs -a -r "プリンタポート名" -h "プリンタポートアドレス" -o raw -n 9100 -2d

    #プリンタの追加とドライバインストール
    rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /r "プリンタポート名" /m "ドライバのモデル名" /if /f "ドライバまでのパス" /b "プリンタ名"

    ドライバのモデル名は、ドライバのINFの割と下のほうに書かれています。大抵は、プリンタ名と同じだったり。

    あと、ドライバファイル名の拡張子が不完全になっていることがあるので、これは手直ししておく必要あり。うーん。そこそこ面倒になってきた。まぁ、一回作っておけば、あとは作業無くなるしいいか。

    vista だとこんな感じ。これをbatファイルにして叩くと良い感じ。人に渡すときも、共有フォルダに関連ファイル全部置いといて、ファイルパスをメールで送って、ダブルクリックしてくださいな、と言うと少し楽。

    @echo off
    CScript //H:CScript //S
    %windir%\system32\Printing_Admin_Scripts\ja-JP\prnport.vbs -a -r "IP_192.168.1.5" -h "192.168.1.5" -o raw -n 9100 -2d

    rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /r "IP_192.168.1.5" /m "EPSON LP-S9999" /if /f "ドライバ\EPK99CFJ.INF" /b "EPSON LP-S9999"

     

    prnport.vbsの位置は人とかOSによって変わるかもしれないので、要確認。XPだとsystem32直下にあるようです。

    %windir%\system32\prnport.vbs

    2009/05/20

    cooliris が読みやすい件

     

    Firefox のアドオンもしくはiPhone アプリとして提供されているcooliris が結構読みやすくなってきました。 というか、いつのまにかInternetExprolerにも対応しているし、記事も日本語対応が増えてきてます。

    新聞などが得意とする「全体をぼんやり把握する」という面において、この表示形式はなかなかいいんではないでしょうか。

    あと、読みやすさとはあんまり関係なさそうな鏡面映り込み処理ですが、個人的にはこれの効果が大きいように感じます。これのおかげで、オブジェクトが三次元的に配置されている、と脳が認識してくれるので、空間把握機能によって、より効果的なマッピングが行われている、んじゃないかなーとか思います。男性の場合だとより効果的かもしれませんね。(女性の場合だと、エピソード連想もしくは、平面投影の方がいいんですかね?)

    というわけで、coolirisを勧めてみます。周りで使っている人をみたことないですけど。

    これといい、photosynthといい、映像表現は、まだまだ奥の深さがありますね。もう少し、脳の機能との関連が分かれば、もっと効果的でもっとアグレッシブな表現方法があるんでしょうね。(洗脳的な方向に行くのかもしれませんが)

    windows live writer を勧めてみる

     

    周りで使っている人がいないWindows Live Writer ですが、一度慣れると、他で入力するのが面倒になってくるぐらい、とても素敵だと思います。

    それは、多分、MS Wordの操作に慣れているから。

    最初は、こういうローカルエディタは、WEBの記入のメリット、つまり、ネットさえつながればどこからでも書き込める、を殺してしまうと思いました。

    でも、ちょっと考えると、家以外で、ネットに繋ぐことはほとんど無い。会社からはアクセス制限されているし。Yahooのニュースもアウトだからね。いわんや、Blogをや、ですよ。

    会社では、ローカルでMovable Typeを立ち上げて、そちらに書き込んでいます。あんまり読んでくれる人がいないけど。ブログの存在を教えても、皆すぐに興味を失ってしまう。利用者人数があるクリティカルマスを超えないと駄目、と聞きました。まぁ、それはそれで。ちなみに、会社BlogもLive Writerでアップロードしています。

     

    で、Windows Live Writer の良い点ですが

    • WYSWYG(つづり間違えていないよね?) 書いた通りにアップされる。アップする前にプレビューできる。
    • 編集途中で誤ってブラウザを閉じてしまう、という事故に遭わない。アレを経験すると、とっても萎える。

    イメージで言うと、Wordに「投稿ボタン」が付いてて、文章書いて、投稿ボタンを押すと記事がアップされる、という感じです。

    昼休みに出だしを書いて、家に帰ってきて、続きを書いてアップロード、なんて使い方もできなくは無いです。

    余談ですが、昔はLive Writer 単体で配布していたので、インストールがシンプルだったのですが、今は、Windows Live ファミリーになっちゃってるので、インストールが鬱陶しいです。これはマイナスポイント。できれば、単体バージョンを手に入れてインストールすると良いのではないかと。

    2009/05/14

    前世

    僕の前世はマイケルダグラスなんだよねー。

     

    本当にすまなかったと思っている

     

    そうそう。こんな感じ。うん。

     

    あれ?

    違う。この人じゃない。

    この人はフラットライナーズの人じゃないか。違うよ。全然違う。マイケルとは何の関係もない。

    どうでもいいけど、変な映画だったなぁ。ジュリアロバーツがモッサイんだよねぇ。

    キーファーも24が売れてよかったと思うさ。

     

    じゃなくて、ダグラスだったね。そうそうダグラス。

    pic_douglas1

    そうそう。こんな感じ。磯の香りがするよね。

     

    違うね。うん。分かってる。でももう、前世は魚屋でもいいような気もしてきたんだ。だから、僕の前世は魚屋のダグラスさ。それでいいんだ。

    ダグラスが活躍した話がこの動画さ。素敵だから3回ぐらい再生するべきだと思うね。

     

    サイレントヒル3 UFOエンディング

    Disk Mirroring tool その2

    暗号化解除をゴニョゴニョしているのですが、どうもSDKには、EncryptFile とDecryptFileしかないようで。しかも引数はファイルパスだけですよ。まぁ、シンプルですこと。結局、暗号化解除→コピー→暗号化、と割と残念な感じの実装になってしまいました。都合、最低でも3回ファイルコピーをしていることになって、あぁ、遅ぇ遅ぇ。どうにかならないモノか。

    別件、GetFileAttributesでENCRYPT属性がなぜか取得できないんですが、これは、アレですか、ブルース・リーとかの呪いですかね。というか古いMFCのMSDNには、ENCRYPT属性ってそもそも書いて無いんですよねぇ。

    まぁ、動作が遅いですが、自分が求めた要件は満たしているので。ここで諦めます。試合とか終了です。

    2009/05/13

    Disk Mirroring tool

    DiskMirroringTool というとても素敵なアプリがあります。ファイルバックアップに使わせていただいております。感謝。

    しかしながら、暗号化ファイルをバックアップすると、暗号化されたままコピーされてしまうので、バックアップとしてはあんまり意味がありません。(キーも一緒にバックアップしておけばいいっちゃーいいんですが)

    作者さんがソースを公開されているので、ちょっと、10行ほど追加してみた。チェックが入っていれば、元ファイルのリードオンリを外して、暗号化ファイルをコピーしたあとに、暗号化を解除して、日付を戻すというだけの内容。

    diskmirror

    それなりに快適です。

    しかし、ネットワーク越しのバックアップでは巧くいかない。そもそも暗号化ファイルをネットワークを超えてコピー、ってのができないっぽい。あんまり調べていないけど。

    で、すぐに思いつくのは、どっかローカルにテンポラリでコピー→暗号化を解除→ネットワーク経由でコピー→テンポラリ削除、って方法なんだけど、これはあんまりスマートじゃない。余計にコピーしている分、時間がかかる。ファイル数が多いと馬鹿にならないような気がする。

    そもそも、Windowsの暗号化解除自体も、テンポラリでコピー作って、解除して、オリジナルを削除ってことをやっているっぽい。ほかに方法は無いのかなー。

    なんとか、暗号化を解除しつつ、同時にコピーなんて方法がないものかな-。

    というわけで、もう少し調べてみます。

    2009/05/10

    討論系

    どうも、討論系のテレビは好きになれない。朝まで生テレビもTVタックルもどうにも面白く感じない。というよりも、見ていてイライラする。

    会社で会議をするときは、ブレインストーミングを除いて、大体は、

    ISSUEの確認→FACTの整理→仮説→Why? So What?の繰り返し→Issueに対する結論、

    という流れで進むので、これに慣れきっている私にとって、ISSUEがあっちこっちに飛んで、FACTの整理もせず、数字も追わず、仮説も立てず、結論も出さない、ついでにいうと、自分の意見を押し通すばかりで、人の意見を聞かない、よりよい答えを捜そうとしない、

    という、討論系の番組は、どうにも見ていてイライラするので、もう、ほとんど見なくなってしまいました。

    特に、最後に仮説でもいいので、結論を出す、とうのは、割とサラリーマン的には会議を開くときの最低限のOUTPUTだと思っているし、思われているので、なんというか、最低限すら満たされていないのは、なんとも腹立たしい気分になります。

    というか、討論系は別によりナイスな答えが欲しい、というか、それが目的ではないっぽいんですよね。目的は、どっちかというと、「戦うこと」それ自体のように感じます。でも手段と目的の逆転では無いんですよね。単に、私と出演者と放送局のそれぞれの目的が違うだけ。まぁ、放送側も出演者も慈善事業家では無い訳ですしね。それは理解できます。私は見ないんですが。

    たしかに、口に泡をためて、激論を交わしている人たちを眺めるのは、きっと面白いんでしょう。(個人的にはあまり面白く感じませんけど。。。)それは、まるで、異種格闘技戦をリングサイドで眺めるような興奮があるのかもしれません。だから、討論系は、ただ、打ち合う拳の代わりに、相手を叩きのめす論旨を、「ほぅほぅ。いいねぇ。楽しいねぇ。」と嗜むのが大人の楽しみ方なのかもしれません。

    私はだめです。サラリーマン的思考に毒されています。ですので、テレビで議論しているのを見ると、

    「まず背景と結論だけ最初に聞かせて欲しい」
    「それぞれの想定される効果を数字で示せますか?大体の数字でOKですので」
    「リソースは何を使おうと思っていますか?期間はどれくらいを想定していますか?」
    「それができると何が嬉しいんでしたっけ?」
    「そもそも、我々が解決しなくちゃならない問題(ISSUE)は何でしたっけ?」

    と、ツッコまずにはいられない。テレビなのに。もちろん、テレビだから突っ込めなくて、それが、なんというかフラストレーションで、不愉快。というわけで、見ません。今後も見ないかも。どうも、私にはあれを愉しむだけの「大人っぽさ」がないようです。

    どこら辺の層をターゲットとしているんでしょうね。スポンサーを見れば分かるんでしょうけど。あれ?スポンサー無し?

    2009/05/08

    IgA腎炎症候群について

    ”IgA腎症は10歳代での発症が最も多く、やや男性に多い。検診で尿所見異常で発見されることが多いが、肉眼的血尿で見つかることもある。発症20年で約40%が腎不全へ移行するが、60%は自然寛解または腎機能正常で推移する。全国調査の解析から腎機能悪化のリスク要因は、初診時の血清クレアチニン上昇、高血圧、高度タンパク尿、腎生険高度組織障害である。臨床所見をスコア化してその後の透析導入リスクの計算が可能である。”(正しい診断と治療のABC IgA腎症 より抜粋)

    私はこの病気と診断されたのは5年前ほどになります。診断結果は比較的予後不良群。5-20年以内に腎不全で人工透析に移行しちゃうかもネ、でした。現在は、血尿所見もたんぱく尿も見らない状態まで行きました。経過観察中というやつです。

    IgA腎症は世界的に腎炎のなかでもかなり発症例が多いもので、特にアジア圏では他所に比べて有意差があるほど多い症例です。が、自覚症状がないため、気づかない人も多いのではないかと思います。この病気は原因がまだ分からないため特定疾患として登録されているものの、最近は効果が高い(と思われる)治療法も出てきており、発症より3年以内に治療開始すれば寛解率が高い病気でもあります。ちなみに、放っておくと腎臓がエライことになるので駄目です。知人に腎不全の方がいますが、人工透析はとてもとてもとても大変です。

    これから、少しずつこの病気について、私が知ったことや体験したことをまとめて行きたいと思います。入院費用や治療内容などを簡単にまとめておけば、誰かの役に立つかもしれませんしね。

    まずは結論を書いておきます。おかしいなと思ったら迷わず行動しましょう。お金を失うことは小さく失うことですが、健康を失うことは大きく失うことになります。ちなみに、私は素人ですので、詳細な判断は専門家の意見を必ず聞きましょう。

    1. 「血尿」と「たんぱく」が出たら腎機能障害を疑う。
    2. すぐに病院に電話して詳細な検査をしてもらう。「尿検査で血尿とたんぱくが出たので詳しく検査したいのですが・・・」と言って予約とって下さい。
    3. 病院は、腎臓疾患に詳しい内科、かつ、耳鼻科もあるところ。人工透析もやってる大きめの総合病院がおすすめでしょう。IgA腎症は全身疾患(免疫系+内臓系)ですので、診療科が少ないところはちょっと厳しいかもしれません。
    4. 尿検査と血液検査でどうもIgAかもしれない、となったら腎生険(腎臓の一部を採取して電子顕微鏡で見る)を行います。腎臓に針をプスッと刺します。腎生険を行わないと最終的な診断は難しいでしょう。検査を含めて3日~7日ほど入院することになります。時間作ってください。費用は3割負担で7~10万ほどです。
    5. 腎生険で病状が確定したら、治療を開始します。内容は担当される方で変わるかと思います。
    6. 私の場合はステロイド投薬で様子見。1年間ほど。月一回の通院。
    7. 効果が出ないため、扁桃腺摘出手術を実施。7~10日ほど入院することになります。連休を利用するなどしてどうにかして時間を作ってください。私はGWを使いました。費用は手術7~10万+入院費7,8万で合計15万ほどです。(3割負担。なぜ扁桃腺を切るのかは後述)
    8. ステロイドパルスを実施。大量のステロイドを間隔的に投与します。内容は一日一回点滴するだけです。今回は量が量だけに容態が急変する可能性があるため入院して行う必要がありました。これも10日ほど入院で費用は10~12万円ほどです。盆休み利用。大体、入院一日1万円+手術費と考えておけばよいでしょう。セミパルスといって通院でやる方法もあるようです。
    9. 1年ほど様子見。たんぱくおよび血尿所見がマイナスとなり、もうやること全部やっちゃったので、とりあえず終了。尿所見に異常が見られたらまた訪ねて来いといわれました。

    それぞれの詳細について、今後少しずつ書いていこうと思います。

     

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    2009/05/07

    アートなお島

    kimokabocha

    連休が終わりますね。連休中にやろうと思っていたことが何も手がついていなくて少し自分に不甲斐ない思いを抱いています。明日からがんばろう。

    連休中に

       へ行ってきました。

    失敗でした。大失敗です。

    そもそも、このアートサイトのコンセプトというか福武さんの思いは、

    「物や情報が溢れる現代において、都会の喧騒から離れて、心にも身体にも元気を与え、安らぎを感じさせるこの環境の中で、人間が真に”よく生きる”とは何かを考える場所をつくりたい。」(公式HPより抜粋)

    でした。もちろん事前に読んでいました。でも全く理解していませんでした。

    そう。アレは、ゆっくりと自分を見つめるために作られたのに。連休中のダダ混みの時期に行くとは、なんたる愚行。ヴァカめ!(←子安声で再生してください)

    ※注;自分に対する戒めですので、他の訪問者をどうこう言うものではございません。人それぞれ、都合もありますし、考えや思いも人それぞれだと考えます。あしからず。

    もうね。ダダ混みでした。びっくり。死ぬかと思った。じっくりゆっくり眺めるべきところの作品だったのですが、いっぺんに人が入れるようなものでもないので、順番待ちの列もありますし、一人で何時間もじっくり眺めるのははばかられます。

    基本的に田舎ですので、公共交通機関はマイクロバスで、これにギュウギュウ詰めで山道を登ったり降りたりします。かなり体力が必要。かつ、待ち時間も長い。これは仕方ないのですが。レンタサイクルもありますが、あのアップダウンを自転車で行くのは結構大変かも。

    マイカーでも上陸できますが、道がとても細いので気をつけないといけないでしょうね。個人的にはマイカーで上陸すればよかったと思っています。バスを待っている時間がとても寒いので。

    作品への感想ですが、安藤先生スキスキーの私にとっては、地中美術館はなかなか萌え萌えできました。安藤先生の造形は、理系男子はたぶん萌え萌えできると思いますよ。あぁ、でも、規模はかなり小さい(ように感じられる)ので、物足りないかも。

    作品群もなかなか素敵に思えました。タイムタイムレスノータイムなんて、4時間ぐらい眺めてたらきっと何か閃きそうな気がしました。中央の球っころに写りこむ周りの景色がいろいろに変わって、素敵です。一つ目のブタっ鼻がニヤリと笑っているに見えましたよ。なんというか、シンプルで不変な球という存在でありながら、環境の変化によって表層が変わっていくのは人間の本質も同じなんですかねぇ。

    モネも素敵でしたよ。絵画自体もそうですが、配置も面白い。部屋の中央に立ってぐーるぐーる回ってみましたよ。

    タレルさんの作品は正直ピンと来ませんでした。感じるものが無かったというか。まぁ、それもよいでしょう。

    あとは家プロジェクトを見に行きましたが、角屋については、なんとなくメッセージ性を感じましたが、他は正直、何も感じなかったです。いったい何を表現したいのか、何が言いたいのか、作品と私との関係性が全くもってピンとこなかったです。もちろん、意味を求めるのであれば、意味は自分が掘り起こさないといけないのですが、どうも、私の中には当てはまるピースが無いように感じました。次回また見たいとも思いませんでした。

    そんなわけで、半分は期待通りで半分は期待外れといった感想です。もともと、過度な期待をすることは(自分が響くか否かという視点で)自信過剰と思うので、それほど(自分に)期待はしていなかったのですが、それでもやっぱり、がっかりしてしまうのは、私が子供っぽいからでしょうかねぇ。

    やはり、ここは1週間ほど滞在して、死ぬほどヒマな環境で、魚釣りしたり、鑑賞したりするのが良いように思います。

    これがなかなか難しいのですが。

    2009/05/06

    国の経営状態は?



    quoted from:民間の視点で見た 追加経済対策15兆円の怪しさ | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

    いまテレビなどで議員や大臣の方々を見ていると、アメリカのGMやAIGのトップを連想してしまう。けっして、議員や大臣の方々が巨額の賞与をもらっていりというわけではないが、どうしても、1082兆円もの負債をかかえた当時者には見えないからだ。


    財政赤字カウンター

     

    すごい勢いで借金が増えていきますね。怖いですな。日本のバランスシートはかなり歪な感じがしますね。

    単に(国民が)知らないだけの問題のようにも思えます。ただ、単に知らないだけならいいのですが、知りたいともまったく思っていない、となると、結構大変な気もします。

    選挙制度が理想的に正しく機能している、つまり、きっちり標本化されているのであれば、選挙で選ばれた議員は我々国民の民意の正しいサンプルになる、、はずで、そうすると、彼らをフーリエ変換すると「国民」になるんじゃないでしょうか。 周りくどい言い方をしましたが、「議員や大臣」=「国民」と考えてもいいんじゃないかなーとか思います。つまるところ、議員や大臣が当事者意識がないのは、国民が当事者意識がないからじゃないかなー、と。ずいぶん乱暴な離散化のようにも感じますが。

    もうひとつの大きな可能性として、「当事者意識があるような議員はテレビには呼ばれない」という可能性もあります。テレビというか一般企業は、まずは利益最適化が最優先ですから、当たり前で知っておくべきことだけど、あまり聞きたくないようなこと、は視聴率的によろしくないのかも。その場合も、結局、利益=CM提供企業のニーズ=視聴者のニーズという緩やかな構図が類推されて、これも、「国民が知りたくないから」という結論に至りそうで、どうにも私の視野が狭くなっている疑念がわきます。困った。(別に衆愚政治がどうこうって気は全くないのですが。)

    まぁ、そんなわけで、まずは、国民のレベルというか意識を上げないと。そりゃあ議員さんだって、バカじゃないでしょうから、「選挙に勝つためには?」というISSUEに対して、「よーし、この国の借金をどうにかすることを政策の柱にして訴えてみよう」なんて思わないですよね。国民が興味を持たない話題で、選挙に勝てるってんなら話は別ですけどね。

    (本来は、選挙に勝つのは、本当のISSUEを実現化させるための手段にしか過ぎないハズですが、まぁ、勝たなければ、話にならないってのも現実ですしね。ここら辺は、会社のビジョンと利益の関係と同じですね)

    さて、では、国民のリテラシーを上げるにはどうしたらいいんでしょうか?

    マスコミ?

    まぁまぁ、それは難しいですよね。彼らのISSUEは「視聴者が求める情報を伝える」のが仕事ですから、国民が興味がないことは、ミッションではないですよね。もちろん、社会的な意味はあるかもしれませんが、一企業としては、まぁ、ビジョンも大事だけど、まずメシが食えるということが重要ですよね。別に空気(利益)のために生きてるわけじゃないですが、空気(利益)がなければすぐに死ぬわけですし。さすがに死ぬのはいやですよね。つまり、マスコミが活躍する、というか、できるのは、国民が「知りたい」と思った後ですね。

    今の問題は、たぶん、どうやったら国民自身が「知りたい」と思えるか、そして、そう思えるようなレベルまでどうやって持って行くか、ではないでしょうか。

    となると、やっぱり、教育かなー、いや、正確には影響かなー、とか思うんですよねぇ。でも、学校の先生が政治を教えて子供が興味を持つか?というと、これもそんな気はしないんですよねぇ。いや、学校の先生を非難している訳ではなく、なんというか、学校は、興味を持った後のステップだと思うんですよ。

    というわけで、まずは私が興味を持つこと。それを、誰かに伝えてみること。それを試してみます。我々が次の世代というか子供を、イイ感じで影響(教育じゃなく)していかなければならないと思うんスよ。で、そのためには、まぁ、まずは自分が変わらないとね、と。(自分以外はコントロール不可ですしね)

    というか、会社の同僚などとはこういう会話をたまにするんですけどね。ちなみに、30分の昼休み時間で我々がたどり着く結論は、まぁ、なんというか、人権的には結構アウトに近い答えが多いですが。合理を追求するとそこに行っちゃうんですよね。

    私の周りには、(私が思うところの)リテラシーが高い人が多くて、なんというか、選挙は本当にちゃんとサンプリングされてるのかなー、とか思いますよ。

    豚インフルエンザのMAP

    H1N1 Swine Flu map

    WHOの報告内容や地元ニュースを元に感染者情報をチクチクと書き込んであるようです。

    ビジュアルで見ると、一目瞭然ですね。

    こういうのを見ると、GoogleMapはほかにもいろいろ使い道がありそうです。

    (位置情報や地域情報とリンクすると有用になるような情報)

     

    日本では、今一つ危機感が薄い(ような気がします)ですが、北米では結構騒いでいるようです。ちょっと過剰反応しすぎという批判もあるようですね。

    英会話のにーちゃんにも、「お前はswine flu に対して具体的にどのような対策をとっているのか?」と聞かれました。マスクぐらいですかね。

    2009/03/10

    出張帰りその後

    Public Garden - 01/01/2009

    時差ボケは無かった(と思っている)のですが、土日ずっと飛行機だったので、月曜日はすごく疲れました。眠い眠い。やっぱり時差ボケか。

    出張から帰ってきたら、相手先からメールが来てまして、「お前が帰った次の日に結構な雪が降って10インチも積もった。アンタはいいタイミングで来たってわけさ」とのこと。そうか。まぁ、雪景色も見てみたかったけど。(大概汚いんだろうことは想像つくけど)

    あと、私は海外出張なんて今回が初めてで、行く前は若干不安でしたが、まぁ、なんというか、案外どうにでもなりますね。行ったら行ったで、普段の自分の英会話スキルの倍ぐらいの能力になっている(ような気がする)し、なんとかコミュニケーションはとれる感じです。気のせいか。

    気のせいかどうかを確かめるために、帰国後に英会話スクールに行って雑談してきましたが、かなり自然に雑談できました。普段の私からは考えられない。やっぱりブーストされているっぽい。高々2,3日でこれだけブーストされるのなら、やはり留学というのは、かなり有効なのかもしれませんね。

    もちろん、ボキャブラリが増えている訳ではなく、なんというか、単語に対するシークタイムがすごく短くなっているような感じです。言葉に詰まらないというか。

    で、一週間たって、もう一回英会話スクールに行ってみたら、もうたどたどしくなっていて、なんというか、効果短いです。人間、案外、環境適応能力が高いというか、環境にだいぶ引っ張られるのかもしれませんね。繰り返せば、経験効果が乗るんでしょうけど。

    結論は、勉強は続けないとダメよ、ということで。

    2009/02/28

    海外出張中

    STATA building

    海外出張中です。アメリカさんは遠いですな。

    従来であれば、チャールズ川でスケートするし、ガス管は破裂して人死んじゃうし、水道管は凍りついて破裂して道路封鎖されちゃうし、という気候なのですが、「ああ、まるで天国のようだ」という気候のおかげで、少し寒いかなー程度で済んでいます。そんなに寒いの?

    仕事の関係で、Bostonに来ています。写真はMITの賛否両論ある、スタタセンターです。「まあ、殆どは否なんですが」だそうです。この写真だとまぁ、まだカッコ良さげですが、実際は煤けた奇抜な建物で、なんじゃこりゃ、ダサッ、って感じです。

    MITの中に入って、研究者のにーちゃんと雑談してきましたが、なんというか、工学系の大学ってどこも同じニオイがしますな。懐かしいというかなんというか。汚ったなかったなー、実験設備も手作り感溢れすぎで良い印象。「これ、ノイズ大丈夫?」「あー、たぶんOK。十分に小さいネ。」「えー、本当にー?ここ、隙間空いてるやん。」みたいな会話とかしてみたり。

    彼らと議論していると、なんというか、すげぇポジティブシンキングで、いいなー、と思いました。見習わないとね。ちょっとネガティブな質問、例えば、その方法だと精度が出ないんじゃないの?とか、それって、本質的に答えが出るのん?とか聞くと、どいつもこいつも、決まって「ああ、それは良い質問だ」とか「とてもチャレンジャブルな問題だ」と言う。決して、難しいだの、無理だの、というワードは出てこない。こういうところは、まぁ、見習いたいところ。頭ごなしではないけど。

    ただ、なんというか、ミーの英語力がとても低いので、一日中英会話しているとさすがに疲れる。特に、英語の場合は、聞き取る時も、集中していないと意味がわからないので、ほぼ一日中集中している。疲れる。頭イタイ。あと、あいつら、ちっともゆっくり喋らねぇ。ついでに、移民系の方は訛りが強くて、さっぱり聞き取れない。

    ああ、そうそう。ロブスター食べました。ボストン来たら、一回は食え、と言われたので。ご馳走になっておいてアレですが、あんまり美味しくないです。時価とか書いてあったからちょっとビビリましたよ。($49でした)
    なんというか、美味しいエキスが全て溶け出した後の抜け殻って感じでした。クラムチャウダーは美味しいですよ。オススメ。

    仕事の結果は、まぁ、あの、出張に来た甲斐はありました。会って話す情報量はやっぱり多いですな。

    経営破綻への道か?



    quoted from:NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載

    GM・クライスラー、追加支援要請 労組との協議合意せず

    【ニューヨーク=小高航】深刻な経営難に陥っている米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーは17日、米政府に経営再建計画を提出した。GMは2011年までに最大で166億ドル(約1兆5000億円)の追加支援が必要と説明。14工場の閉鎖や4万7000人の従業員削減も打ち出した。クライスラーは50億ドル(約4600億円)の追加支援を要請。大規模リストラ策を新たに盛り込んだ両社だが、最大の焦点である債権者や労組との協議は合意に至らず、抜本的な解決策を示せないまま政府支援額が膨らむ可能性が高まった。

    GMとクライスラーは17日夕、それぞれ再建計画を提出。政府は今後、両社の計画を精査した上で、3月末までに計画を承認するかどうか判断する。承認しなければ融資の即時返済を求め、経営破綻が現実味を増す。

    GMは昨年末の政府支援決定を受け、すでに134億ドルのつなぎ融資を受けている。今後2年で必要な政府支援額が、すでに受け取った額の倍以上の計300億ドルに膨らむ可能性がある。 (11:34)


    倒産が少し現実的になってきましたね。回復のシナリオが見えませんが。。。。
    果たして、弱者連合でどうにかなるのか、というと疑問な気もします。

    #どうも、政治的決着として、無理矢理買い取らせる、なんてシナリオもあるようで、トヨタの人は、GMに潰れてもらうと大変困る、と言ってました。

    いずれにせよ、高人件費をどうにかしないと、どんだけカネを突っ込んでも、回復は難しそうです。とはいえ、アメリカの現行労働者の賃金が高い訳では決してなく、いわゆる退職者の年金や退職金や医療保険が大きいためで、そのツケを現労働者に押しつけるのは、それはそれで理不尽な気もします。難しいですね。結局は、どの局面にもいえるのですが、「売り上げも成長も右上がりを前提」なので、そうじゃなくなった時に、ボロが出てきてしまう、という訳ですね。

    #日系企業はまだ、退職者が殆どいないため、このコストが掛かっていない状態。ただし、いずれはかかってくるコスト。

    トヨタは、いずれ同じ問題に直面することが分かっているので、対策を取り始めているようです。

    レガシーコスト対策

    海外展開するときは、もう少し先のことまで考えないといけないんですかね。とはいえ、日本企業の視点もド短期になりつつあるようにも思えますが。。。

    2009/02/21

    simplify media がとてもいい感じな件

    photo

    quoted from:Simplify Media - plaisir.genxx.com

    iTunesライブラリの楽曲を、いつでも、どこでも、誰とでも共有できてしまうSimplify Mediaという驚くべきiTunes拡張ソフト。iTunes Loverならばマストですよ。で、このソフトを紹介しているサイトはかなりあるみたいだけれども、実際の細かい使い心地や使い方についての情報は少ないみたいなので、いろいろと試してみました。

      使い心地は皆さんレポートされているみたいですので、そちら参考に。一言で言えば、

      の音楽ファイル版。自宅PCを音楽サーバーにして、ローカルiPhoneに音楽入れて無くても、いつでも、どこでも、好きなときに、音楽が聴けるという、ああ、俺はやっとこの鎖から解放された、的シロモノです。昔からやろうと思えば、できるっちゃーできることだったのですが、色々と手間とかがかかって仕方なかったことが、高々3-5Stepで可能になるんだから、素敵ですよね。(画像は使用画面。Artist情報や歌詞も自動的に検索して表示される。)

    特にiPhoneはあまり記憶容量がありませんので、

    • 自宅HDにかなり音楽ファイルがある。iPhoneに入れる曲を選ぶのが面倒くせぇ
    • Podcastとか毎日いちいち同期するのが面倒くせぇ
    • Artist情報とか歌詞情報とか自分で調べるのが面倒くせぇ
    • なんか、色々と面倒くせぇ

    という面倒くさがりの方にはマストAppじゃないでしょうか。設定もかなり楽ですし。音質も気にならないです。読込も数秒程度なのでそれほど気にはならないですね。

    特に私はPodcastを多用しているので、Newsなんかを毎朝同期しなくていいのはよいですね。とはいえ、完璧では無いので少し不満点を。

    • 動画は非対応

    まぁ、これは仕方ない、、、んですかね?といっても、Youtubeがオッケーなんですから、回線的には大丈夫な気もします。Podcastは映像がメインなので、ここらへん対応して貰えると、動画配信サーバーになって、まさにロケーションフリーに。俺は地面には縛られないゼ的無敵状態になれますよね。

    • 文字化け

    日本語は文字化けします。ひらがなとカタカナは比較的に大丈夫ですが、漢字は全くダメですね。対応するのは、そんなに大変、、、じゃないような気がしますが。面倒くせぇのかな。文字コードって意外と面倒くさいですよね。

    • 音楽ファイル名が公開

    どうも、音楽ファイル名が公開されちゃうようで。まぁ、IDから私個人と解るわけではありませんし、どうでもいいっちゃーどうでもいいですかね。ファイル自身には、招待した人しかアクセスできないので、中身を聞かれるということはないようです。

    • PC立ち上げっぱなしになる

    うーん。これはどうにもなぁ。サーバだしなぁ。ノートPC系の消費電力小さいやつ使うようにするとかですかね。タイマー起動や終了などのスケジューラと組み合わせるというのも手ですかね。
    あとは、Linux版をNASにインストールするとか?すごい手間っぽいですけど。普通に自前で音楽サーバ作るのと変わらないというか。iPhone用クライアント作らなくていい分楽?ていうか、できるかどうかも解りません。

    2009/02/20

    薬事法の改正

    厚生労働省の言い分

    quoted from:薬事法改正で薬の販売方法が変わる:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    今まで私たちは、薬剤師をはじめとする医薬品を取り扱う資格のある人がいる薬局や薬店で、薬剤師なのかパートやアルバイトなのか分からないまま購入し、説明もほとんど受けることはなかった。だが、これからはリスクの高いものは薬剤師に、それ以外は薬剤師もしくは一般用医薬品に関する知識を持った登録販売者に対応してもらい、購入するようになる。新しい制度は2009年度を目安に開始される予定だ。

    楽天の言い分

    quoted from:楽天、国を相手に訴訟辞さず:日経ビジネスオンライン

    「意味が分からない。筋が通らない。これはアンシャンレジュームとの戦い。裁判でも何でもする。必ず崩す」

    医薬品のインターネット販売を規制しようとする厚生労働省。それに断固反対の姿勢を貫くネット業界。両者の攻防戦が大詰めを迎えた2008年暮れ、楽天の三木谷浩史会長兼社長は日経ビジネスの取材に応じ、怒りをぶちまけた。


    業界の言い分

    quoted from:楽天、国を相手に訴訟辞さず:日経ビジネスオンライン

    「患者の体質や状況など相談に乗って薬を薦めなければ、副作用が起きて危険だ。そもそも、医薬品の販売は、対面販売が原則だった」



    うーん。どうもおかしい。

    「副作用が起きる確率が低い薬については、薬剤師および対面販売を必要としない。」

    で文章が留めてあれば特に問題は無いと思うのですが。

    実際は筋や理論よりも、政治的なお話なんでしょうけど。
    そこらへんは、いろいろと邪推、

    例えば、コンビニ販売開始によって被る既得権益受益者の売り上げ低下に対しての”配慮”、

    とか、はできますが、真実はよく分からないですね。

    ユーザーサイドとしては、どれぐらいの人が困るのでしょうね。
    足腰が弱い方などの家を出ることにある程度の障壁がある方などにとっては、少し困ったことになりそうですね。


    単純にネット経由だと安かった薬が高くなる、というのがメインだとは思いますが。

    どれぐらい高くなるんでしょうねぇ。もしくは、ネットだとどれぐらい安かったんでしょうね。

    と考えて数字を追っていくと、姿が見えるかもしれません。

    2009/02/16

    英会話の勉強

     

    英会話の勉強を進めようと思って買ってみた。
    なんというか、内容は中学生レベルだけど、まあ、まずはそこからやってみるか、と。

    それにしても、自分の英会話能力の低さに少しめまいがする。
    正直仕事にも支障を来たしている訳で、そろそろ手を付けなければ、困ったことになる、という強迫観念に追われている。

    タイミングが重要ですよね

    タイミングが重要ですよね




    quoted from:太陽光発電:2030年に55倍…環境省が試算 - 毎日jp(毎日新聞)




    太陽光発電:2030年に55倍…環境省が試算



     環境省は10日、太陽光発電の導入量を2030年までに現状の55倍に増やすことが可能とする試算を公表した。これを含む再生可能エネルギーの普及で、二酸化炭素(CO2)排出量を90年比で8%減らせるという。






    この記事を見て、
    へー、そんなに増えるんだー、すごいなー
    と思うか、

    このタイミングでこの発表かー、どこか太陽光関係で、プロパガンダが必要な企業がいるのかなー、
    と思うか。

    金融危機で、ずいぶんと資金繰りが悪化しているんじゃないでしょうか。
    どうも、業界構造を見ていると、半導体業界との共通点が多いように思います。
    そうすると、今後業界がどうなっていくのか?と考えたときに、同じフレームワークになりそうな気がするんですよねぇ。どうなんでしょう?

    とりあえず、市場はロングスパンで見たときに成長分野ではあるので、参入して、利益を頂いて、過当競争になったら、事業部をどっかに売って撤退、という流れなんですかね。
    なんだか、それだとあまり面白くはありませんが。もうすこし、付加価値が付けれるようであればいいんですが。

    2009/02/15

    往年の名作シューティングだった



    ゲーム屋をプラプラ~としてたら、私は見つけて
    「えぇー、いつの間にー?ちょっと、買うしかないのか?」
    とか思ったのですが、某「壊れた雷」のことを思い出して、
    「いやいやいや、地雷かもしれん。Amazonのレビューを見てからでも遅くはあるまい」
    ということで、レビューを見たら惨憺たるもので、買わなくて良かった良かった。俺グッジョブ。

    というか、名作シューティングシリーズを汚した!的感覚があるようで、ファンの方お怒りです。たしかに、シルフィード・ロストプラネットとかも酷かったよねー。嫌いじゃないんだけど。グラディウスは良いらしいですな。

    というか、サンダーフォースシリーズは、テクノソフトが潰れちゃってから、まぁ、なんというか、受難ですね。もう復活は無理じゃないでしょうか。シューティングゲーム自体がマーケティング的にどうにもこうにもねぇ。会社も利益出さないといけないわけですし。ノーマルリスク-ローリターンですしねぇ。

    でも、名作シューティングは人の心には残ります。
    サンダーフォースⅤの物悲しいストーリーは、プレイした人の心に残るステキさがありますよねー。ていうか、私の琴線に触れる感じでしたので。ああ、あれは良かった。ガーディアンは本当はいい奴。Duel of top は最高に熱いゼ!イシュタルエッジはいらない子。フリーレンジ強すぎ。
    とか、今でも思いますよ、ええ。(懐古)

    2009/02/06

    ハチマン

    どこからきたのか。神社仏閣愛好癖の私が通りすがりに八幡さんを見かけたので通って見ました。この神様、出自がよくわからないんですよねぇ。だから何という話ですね。

    ああ、なんとツマラナイ日記なのか。でもそれでもいいのではないだろうか。


    2009/02/05

    やまのて


    八時四十分ごろの山の手線の社内風景
    ちょっと珍しいような気もして
    数分前まではそこそこ人が乗っていました。
    東京のラッシュアワーはピークが高すぎるんですよね。矩形波に近い。

    今週は、ずっと東京です。この忙しい時期に一週間東京とか許されるのか、と言えば成果さえ出せばOKということで、といっても今週の成果はさして無いので困った。週報に何を書こうかしら。
    出張中にブログ更新されるのは仕様ですね。

    iPhone から送信

    テスト投稿



    画像をUPするのが面倒で仕方ないですん。Picasa使うのが比較的楽なのかもしれまえせんが、どうにもこうにも手数が必要でああもう鬱陶しい。
    はてなはiPhoneアプリがすばらしいですが、はてな自体はどうにも縛りが多くて気分が乗らない。別に問題は無いのだけど気分の問題。気分重要。
    まぁ、そんなわけで、痛し痒しいとしこいしみたいな感じです。

    2009/02/03

    iPhoneの個人的限界

    というわけで、iPhone でどれぐらい書けるかなーと思って、無意味な文字列をだらだらと書いてみました。
    文字数1131(例のアレ含む)で、ここらへんが、割と個人的限界。これ以上は、さすがにもうなんつーか、イライラしてくる。
    血中カルシウム濃度次第では、もう少し書けるかもしれない。
    そうはいっても、なかなか書ける感じ。横方向のQWERTYキーボードだとなかなか書けるものです。ここらへんは、慣れというか好みの問題とは思います。テンキーで超絶ビックリestな長文を書く人も結構いらっしゃいますし。主に若めの方とかそうではないかと勝手に思っています。
    昔はパンチ穴をチマチマチマチマチマチマ空けてたり、リレーをウダウダウダウダウダウダとつないでいたことを考えれば、テンキーなど神の領域と言ってもいいかもしれませんよね。

    送別会3

    Outline of after story.

    どうすればよいのか?
    わたしゃ神様じゃないよ?
    知っている。ドリフのコントではないんだ。
    そんなこと言われてもなぁ。グーグルにでも聞いたらどうかね?
    ああ、そうか。そういう手もあるな。ではそうしよう。ありがとう志村けん。
    ワシゃそんな名前ではないが、どういたしまして。
    ああ、やはりグーグルはWEBの神なのか。

    グーグルで送別会に最適な贈り物が何かを調べる。腕時計とかどうか?という提案を受ける。
    了承する。早速発注する。
    届く
    贈る
    一応ありがとう。
    Dさんのために一生懸命選びました。
    ふーん。
    円満退社

    一ヶ月後

    2009/01/03

    送別会2

    わたしが彼の紹介をした。何しろ私は幹事だからそれは至極当然なのだ。
    「えー、さてここで花束と記念品の贈呈を行いたいと思います。」花束と記念品が紅一点から贈られた。記念品は私がチョイスしたウスラおしゃれな腕時計であった。
    「あァこれはちょうど良かった。腕時計を買い替えようかと思っていたところなんですよ。オシャレな時計をありがとうございました。」
    彼は朴訥であったから、このような普通の世辞は彼のイメージに合わなかったが、それはきっと、私が彼のことヲしらないからだろう。
    「ところで、何故腕時計なのでしょうか?何か理由などがあるのでしょうか」ああ 何という質問をスるのだろうか。それを答える のはとても難しい。
    「少し話が長くなりますがよろしいでしょうか。よろしいですね。今回私はDさんへ贈る品物をどうすれば良いか、とても悩みました。三日三晩寝ずに考えたのです。そして一つの結論に達しました。即ち、わたしにはベストな選択は出来ないという事です。いや、正確にはベターな選択すら出来ないという事です。なぜなら、私はDさんのことを殆ど知らないからです。もちろん2年も一緒に仕事したのですから、仕事については大方把握していると言っていいでしょう。しかしながら、プライベートはどうでしょう。そう、私はDさんのことを何も知らなかったのです。それは衝撃的なことでした。私は考えました。どうすればいいのかと。この際、誰かの知恵を借りるというのが常套手段です。しかし、それだけの時間的余裕も無いのです。そこで私は気づきました。私が住む家の裏には神社があります。何をもって裏というかは曖昧な部分ですが、玄関から見て敷地の対角線上にあるといえばいいでしょうか。兎に角我が家の裏にはウカノミタマを祀る神社があるのでございます。本来は五穀豊穣を願うのが一般的なのですが、そこはやはり八千代の時を降々と過ごしてこられた訳ですから寛大に違いありません。少々的外れなお願いをしてもきっと聞き届けてくださるでしょう。私は水垢離をし手を洗い身口意を新ためお神酒を携え隣の神社へ向かったのでございます。しかし、そこにいたのはお稲荷様では無く作業服を纏ったおじさんでした。もっと正確に言えば頭装備上段に白い工事帽、肩装備にタオル、両手に軍手、体に紺色の作業服、足に安全靴を装備した40代後半の男性でした。私はなぜ元旦でもないのにこのような場所に工事のおじさんが居るのかと疑問に思ったのですが、次の瞬間、ああこれは、きっとおじさんの身を借りて顕現されておられるのではないかと気付いたのであります。我ながら看が良いものです。そういえばどことなくTVタレントの志村けんさんに似ています。


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